もとは火雷神を奉斎、廣瀬大社を勧請とも、伊勢内宮にならう
[住所]奈良県北葛城郡広陵町安倍733
[電話]0745-56-2249 - 讃岐神社

穂雷神社(ほのいかづちじんじゃ)は、奈良県北葛城郡広陵町安倍にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「穂雷命神社(大和国・広瀬郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

安部集落の西方丘陵に鎮座し、本殿裏は雑木林になっている。例祭は9月15日。

式内社「穂雷命神社」は、『日本三代実録』貞観7年(865年)10月9日の条で正六位上から從五位下へ、貞観9年(867年)8月16日の条で従五位上に進んだ。

もとは火雷神を祀ったというが、中世になり、御祭神の伝を失ったという。

廣瀬大社の旧記によれば、廣瀬大社相殿右座に水穂雷命を配し、天文3年(1534年)に当社へ勧請したという。

それによれば、安部・大塚・平尾・疋相・大垣内という細井戸荘5ヶ村の氏神として奉齋されたという。

であれば、式内社は当社ではなく、廣瀬大社相殿右座ということになる。また、町内三吉の記三上神社の摂社にも穂雷神社が鎮座している。

ただ、特段当社の式内比定を否定する見解は見えず、廣瀬大社相殿右座や三吉の同名神社を論社とする見解もない。

現在までに、天照大神天手力男命栲幡千千姫命を御祭神とする。これは、伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)にならったものだという。

明治6年(1873年)、村社に列し、馬見一村の崇敬社となり、安部区が奉祭したという。昭和20年(1945年)、安部区の氏神となり、今日に至る。

【ご利益】
五穀豊穣、開運招福、子宝・安産
穂雷神社 奈良県北葛城郡広陵町安倍
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