もとは室町期創建の北野天神、明治期に合祀、足腰痛にご利益
[住所]東京都杉並区荻窪1-56-10
[電話]03-3391-4408

田端神社(たばたじんじゃ)は、東京都杉並区荻窪にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建は、室町時代の応永年間(1394年-1427年)。

足利持氏と上杉禅秀が戦った時、品川左京の家臣良影という者がこの地に土着し、京都の北野神社の御分霊を祀ったことに始まるという。

菅原道真を主祭神とする天神・天満宮で、旧田端村の鎮守であり、かつては北野天神社とも、あるいは社が田の端にあったことから田端天神とも呼ばれた。

明治時代までの別当は天桂寺。

明治42年(1909年)、村内に鎮座していた天祖社(天照皇大神)・稲荷社(豊受比売神)・子ノ権現社(大国主命)・山神社(大山祇神)を合祀した。

これらのうち、子ノ権現社は当社を創建した良影の子である良枝が創設したという。足痛・腰痛に霊験があるとされる。

また、天祖社は間もなく復社、現在の成宗天祖神社である。明治44年(1911年)に現社号に改称した。もとは無格社だったが、昭和13年(1938年)5月に村社に昇格した。

境内社の稲荷神社は、もとは近衛邸にあったものを戦後、当社に移されたものだという。

参道入口の高さ1丈4尺6寸の石鳥居は明治43年(1910年)3月に設けられたが、高さ1丈の木造鳥居は旧稲荷社より移築したもので、明治以前に造られたとされる。

江戸時代末期から明治・大正にかけて奉納された力石と、板絵着色力石持上図が区指定有形民俗文化財。

かつては隣接した住宅地にあったが、宅地造成により当社境内に移された、延宝5年(1677年)、享保3年(1718年)銘の庚申塔がある。

これらの石造物はまとめて、足痛・腰痛の報恩奉納である木槌一括とともに区登録有形民俗文化財。

また、参道桜並木は一重桜。戦前は八重桜が30本あったが、植え替えられた。忠魂碑は日露戦争のもので、乃木希典の自筆を刻したもの。

【ご利益】
学業・受験合格、足痛・腰痛平癒、開運招福
田端神社 東京都杉並区荻窪
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田端神社 東京都杉並区荻窪の御朱印