加茂氏の祖神を祀る、水田にぽつりとある狛犬、江戸中期の能舞台
[住所]新潟県佐渡市長江854
[電話]-
熱串彦神社(あつくしひこじんじゃ)は、新潟県佐渡市長江にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 佐渡国 賀茂郡「阿都久志比古神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
佐渡空港の近く、長江と呼ばれる、佐渡最高峰の、標高1173メートルの金北山の南東麓に鎮座する。
社伝によると、貞観年間(859年-877年)の創祀。当時は、長江川の上流の川崎(河崎)という、長江山の中腹にあり、長江村の産土神。
御祭神は阿田都久志尼命。式内社名通りであれば、阿都久志比古命。古くは「水尾明神」「水の尾明神」とも呼ばれた。
阿田都久志尼命は、別名を天日方奇日方命とも、櫛御方命ともいい、事代主命の御子神だという。
『古事記』において、櫛御方命は、大物主神の子にあたる。大物主神=大国主命であれば、事代主命とは異母兄弟という関係か。
また、社名の「熱串」とは「阿都久志」のことで、「いつくし」とも。どちらにしろ、加茂氏の祖神を祀ったものとされる。
鎮座地は移転しているともされるが、正徳4年(1714年)に現在地で造営があったことが知られている。
明治初年(1868年)、金北山に鎮座した国里宮を合祀、御祭神の金山彦命を現在は配祀している。
さらに明治5年(1872年)、上横山の無格社金北山神社(金北彦命)を合祀。明治6年(1873年)6月、郷社に列し、昭和5年(1930年)、県社に昇格した。
例祭は4月13日。参道をはさんで水田にポツンと安置されている狛犬が印象的。
境内には趣のある藁葺き屋根の能舞台が、脇正面を社殿に向けて配されている。
本舞台と後座からなり、橋掛りが鏡の間につながっている。江戸時代中期の安永年間(1764年-1780年)の建立と伝わり、市の文化財に指定されている。
境内社に、稲荷神社(倉稲魂命)・熊野神社(伊弉諾尊)・金刀比羅神社(崇徳天皇)の合殿が一宇ある。
【ご利益】
一族・子孫繁栄、五穀豊穣、家内安全
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熱串彦神社(あつくしひこじんじゃ)は、新潟県佐渡市長江にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 佐渡国 賀茂郡「阿都久志比古神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社。
佐渡空港の近く、長江と呼ばれる、佐渡最高峰の、標高1173メートルの金北山の南東麓に鎮座する。
社伝によると、貞観年間(859年-877年)の創祀。当時は、長江川の上流の川崎(河崎)という、長江山の中腹にあり、長江村の産土神。
御祭神は阿田都久志尼命。式内社名通りであれば、阿都久志比古命。古くは「水尾明神」「水の尾明神」とも呼ばれた。
阿田都久志尼命は、別名を天日方奇日方命とも、櫛御方命ともいい、事代主命の御子神だという。
『古事記』において、櫛御方命は、大物主神の子にあたる。大物主神=大国主命であれば、事代主命とは異母兄弟という関係か。
また、社名の「熱串」とは「阿都久志」のことで、「いつくし」とも。どちらにしろ、加茂氏の祖神を祀ったものとされる。
鎮座地は移転しているともされるが、正徳4年(1714年)に現在地で造営があったことが知られている。
明治初年(1868年)、金北山に鎮座した国里宮を合祀、御祭神の金山彦命を現在は配祀している。
さらに明治5年(1872年)、上横山の無格社金北山神社(金北彦命)を合祀。明治6年(1873年)6月、郷社に列し、昭和5年(1930年)、県社に昇格した。
例祭は4月13日。参道をはさんで水田にポツンと安置されている狛犬が印象的。
境内には趣のある藁葺き屋根の能舞台が、脇正面を社殿に向けて配されている。
本舞台と後座からなり、橋掛りが鏡の間につながっている。江戸時代中期の安永年間(1764年-1780年)の建立と伝わり、市の文化財に指定されている。
境内社に、稲荷神社(倉稲魂命)・熊野神社(伊弉諾尊)・金刀比羅神社(崇徳天皇)の合殿が一宇ある。
【ご利益】
一族・子孫繁栄、五穀豊穣、家内安全
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