六つの奇跡の井戸を奉斎、女体権現とも、式内「村桧神社」を主張
胸形神社 栃木県鹿沼市村井町1088
[住所]栃木県鹿沼市村井町1088
[電話]-

胸形神社(むなかたじんじゃ)は、栃木県鹿沼市村井町にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 下野国 都賀郡「村檜神社/村桧神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創建年代は不詳。社殿によれば、往古、干ばつが続き、五穀の苗も枯れ、老若男女が悲嘆にくれたことがあった。

この時、天地の神祇に雨を乞うと同時に、五穀の種子を絶やさぬよう、六ヶ所の溜まりの水を灌漑した。

すると、このたまり水は汲めども汲めども湧き出て、これこそは天地の大神の恵みと、「無尽水」と呼ばれるようになり、六つの祠を建立したのが当社の起源。

この水あるいは溜まり水、井戸ともされるが、どちらにしろ御神体とされて、汲むことが禁じられ、後世にもこの由来を伝えるために、地名を六ケ井の郷と命名された。

中世になり、村の名は六ケ井から村井に改まり、現在の村井町に引き継がれている。この六つの井戸は現存しているともされる。

戦国時代に、宇都宮氏と鹿沼氏との戦いに当地は戦場となり、兵火に罹ってほとんどを焼失したが、唯一神鏡が残ったという。

その後、村民が相談して復興。女体権現と改称したという。現在の主祭神は田心姫命であり、女体中宮と称された瀧尾神社との関連が指摘される。

明治2年(1869年)、現社号に改称した。詳細は不明ながら、式内社「村桧神社」を主張したという。他の論社に、栃木市岩舟町小野寺に式内同名神社がある。

御祭神が宗像神というつながりはあるものの、なぜ現社号に改称したのか、式内社を主張するのであれば式内社名、女体権現からということであれば瀧尾神社という選択肢もあったかもしれないが、不明。

現在までに、相殿に天御中主神高皇産霊神神皇産霊神可美葺牙彦舅神天常立神国常立神豊酉淳神天照皇大神天恩穂耳神瓊々杵神彦火火出見神鵜草葺不合神・大日貴神・少名彦名神日本武神・鎌倉権五郎景政を祀る。

相殿神が異常に多いが、鎌倉権五郎景政は後の合祀としても、それ以外の神々は由緒の「天地の神祇」に合致している面もあり、もともとの御祭神の可能性もある。例祭は10月19日。

境内社に、豊年神社(大年神)・愛宕神社(加具土神)・八坂神社(素佐男神)・琴平神社(大国主神)・天満宮(菅原道真)・寵神神社(火産霊神)・疱瘡神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、開運招福、子宝・安産
胸形神社 栃木県鹿沼市村井町
【関連記事】
栃木県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、栃木県に鎮座している神社の一覧