「くらげ」奈良期直前に神武東征で活躍した高倉下命を奉斎
[住所]奈良県宇陀市榛原福地1
[電話]0745-82-3738 - 葛神社

椋下神社(くらげじんじゃ)は、奈良県宇陀市榛原福地にある神社。伊勢街道に南面して鎮座する。御祭神は高倉下命御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「椋下神社(大和国・宇陀郡)」に比定される式内社(小社、靫)。

初代神武天皇の東征の際、熊野で危機に遭ったところ、天照大神武甕槌神に救援を命じたが、武甕槌神は布都御魂という刀の派遣を進言。

武甕槌神は高倉下命の夢で神託し、布都御魂を授け、神武天皇のもとに向かわせ、高倉下命と布都御魂により、神武天皇軍は窮地を脱した(『古事記』該当部分)。

口碑によれば、やはり神武東遷で助勢した神を祀る高塚邑の八咫烏神社と同時期、奈良時代直前の慶雲2年(705年)が当社も創祀とする。

社名の「椋下」については、「くらげ」の他、「むくもと」「むくのした」「くらじ」などとも。

もとの鎮座地は東南1キロにある標高521メートルの福地岳の山中で、「くらかけ」の地。

いずれかの時代に、現在地に遷祀された。旧地があった福地岳は別名をタカクラ山とも。

中世からは桜島寺という神宮寺があったが、江戸時代後期、文政年間(1818年-1831年)の終わりに廃寺となったという。本尊地蔵菩薩などは現在、地蔵堂に安置されている。

例祭は11月2日・3日。太鼓台の市内巡行などがある。

境内社は鳥居の左右にあり、金刀比羅神社(大名牟遲命)、愛宕神社(軻遇突智神)、庚神社(猿田彦神)。

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椋下神社 奈良県宇陀市榛原福地
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