もとは神祇官の御坐祭神八座の一つ、本殿は20年改築、戦国期棟札
奈良県宇陀市榛原笠間a
[住所]奈良県宇陀市榛原笠間
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桜実神社(さくらみじんじゃ、櫻實神社)は、奈良県宇陀市榛原笠間にある神社。御朱印の有無は不明。

笠間の集落の小さな丘陵上に鎮座する。創建年代や由緒は不詳。御祭神は大宮能売命

もとは神祇官の御巫等祭神八座の一つで、大殿祭祝詞に「御膳に邪気なく、延臣に過ならしめる神」とある。

また、『古語拾遺』には、君臣の間を和らげる神、神と人との間を執り持つ神とある。

明治12年(1879年)の『神社明細帳』では、『延喜式神名帳』にある「櫻實神社(大和国・宇陀郡)」に比定される式内社(小社)を主張。

しかし、市内菟田野佐倉にある同名の神社が式内比定された。現時点で、当社を論社とする説も見当たらず、式内社「櫻實神社」は菟田野佐倉の同名神社で確定している状況。

例祭は、以前は10月10日。現在は11月12日・13日。3月17日近くの土曜日に御田植祭りが行われる。

本殿は20年ごとに改築される例とされ、本殿の棟札で最古のものに、戦国時代の永正12年(1517年)のものがあるという。

『榛原町史』によれば、遷宮祭主に僧侶があたり、氏子中の長老が神主として祭典を行っていたという。

現在は、春日造の檜皮葺の本殿が三つ並立している。中央が本社、向かって右が境内社の素戔鳴命神社(素戔鳴命)、左が水分神社(国水分神)。

他に境内社として、稲荷神社(豊受比売神)・八幡神社(品陀別命)・愛宕神社(火産霊神)・鹿嶋神社(建雷命)・五社神社(中筒男命天児屋根命・品陀別命・市杵島姫命菅原道真)・天神社(菅原道真)などがある。

【ご利益】
諸願成就、五穀豊穣、技芸・スポーツ向上
奈良県宇陀市榛原笠間b
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