もとは倭文神社とも、「棚機」下照比売命を奉斎、室町後期の社殿
博西神社 奈良県葛城市寺口1231
[住所]奈良県葛城市寺口1231
[電話]0745-69-3353 - 調田坐一事尼古神社

博西神社(はかにしじんじゃ)は、奈良県葛城市寺口にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「葛木倭文坐天羽雷命神社(大和国・葛下郡)」に比定される式内社(大社、月次新嘗)の論社。

『大和紀伊寺院神社大事典』によれば、もとは倭文神社と称し、天羽雷命(天羽槌雄神)を御祭神としていた。口碑によれば、當麻町太田の棚機の森から勧請した。

明治初年、『大和志』の記載により、加守の葛木倭文坐天羽雷命神社が式内比定され、当社は下照比売命を御祭神とするようになったという。

棚機の森の棚機神社は、葛木倭文坐天羽雷命神社の旧地ともされ、この三社は全く無関係ではなく、密接につながっていたとも考えられる。

また、天羽雷命と下照比売命の関係も深く、明治の混乱期による無理やりの御祭神変更というよりは、何らかの伝承があった可能性がある。

そもそも「棚機」は、『古事記』に記載される下照比売命の歌を連想させる。

ともかく、当社は、屋敷山古墳の西に鎮座するため、陵西・墓西とも書かれた。中世、新庄の支配者である布施氏が氏神として崇敬した。

本殿は保存がよく、二殿とも一間社春日造だが、二殿が障塀で結ばれて並立した類例の少ない形式で、国の重要文化財に指定されている。

室町時代後期の様式で、近年の改修工事で建立時の極彩色が復活して鮮やか。現在、北殿に下照比売命、南殿に菅原道真を祀るとされている。

江戸時代初期の慶長6年(1601)、領主の桑山氏は自らの産土神である尾張の諸鍬神社を勧請し、そのため在来の神社は衰亡したようだが、当社やその本殿は維持された。

例祭は10月7日。春祭が3月25日、夏季大祭が7月15日。

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博西神社 奈良県葛城市寺口
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