日本三荒神の一つ、空海創建の高野山奥社、ずらりと並んだ鳥居
[住所]奈良県吉野郡野迫川村
[電話]0747-37-2001
立里荒神社(たてりこうじんしゃ)は、奈良県吉野郡野迫川村にある神社。近代社格では村社。正式名称は荒神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
奈良県南部の野迫川村のほぼ中央にそびえる、標高1260メートルの荒神岳(こうじんだけ)の山頂に鎮座する。
創建年代は不詳だが、平安時代初期とされる。御祭神は、誉田別命と火産霊神。商売繁盛の神としてや火の神、かまどの神。
また、日本三大荒神かつ奈良三大荒神の一つとしても知られていることや、高野山の奥社などとされていることから、火に関わる職業の人や高野山参詣の人々を中心に、参拝者が多い。
戦後に至るまで女人禁制だった。祭典の神饌には今も一切の魚貝類を用いず、匂の少ない野菜と果物を供える。近年まで参籠者も精進料理で山の神聖さを護り続けた。
地理的に吉野山・山上ヶ岳・天川・高野山への山岳修行の要路であった関係上、古来山伏の参籠者も多かったという。
当社の歴史を書いた『三宝大荒神略縁起』によると、弘法大師空海が高野山を開山する際に、伽藍繁昌密教守護のため板に三宝荒神を描いて古荒神の地に祀った。
それと同時に、壇上の鬼門にも荒神を勧請して高野山の大伽藍を建立したという。
三宝荒神を祀るようになったのが当社の始まりで、その後は、高野山と結ぶ神仏習合の宮として、明治初年まで宝積院と称し、高野山地蔵院末と鐘楼堂を備えていた。
明治の廃仏毀釈の際に宝積院を廃寺とし、仏体などを池津川へ移して単に荒神社と称するようになり、現在に至っている。例祭は5月8日と11月23日。
参道の石段全体に、鳥居がずらりと並んでいることで知られる。木製のもの、金属製のものなど、素材も奉納された時代も様々なところから、信仰の継続度合いが分かる。
稲荷神社でよく見られるような赤い鳥居が並んでいるのとは違い、木の風合いで、質素で、堅実。高野山奥社としての趣を醸し出している。
拝殿は、以前からあった杉の木を切ることなく、唐破風の軒の部分を丸く繰り抜いて貫通させているのも特徴。自然との共生を示唆している。
境内社に、五社神社(天照皇大神・大山祇命・保食命・市杵島姫命・素盞雄命)などがある。
【ご利益】
身体壮健、健康長寿、火の神

【関連記事】
・日本三大荒神とは? - 台所、竃、火の神から、仏教や伽藍・寺院の守護神の三宝荒神
・奈良県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、奈良県に鎮座している神社の一覧
[電話]0747-37-2001
立里荒神社(たてりこうじんしゃ)は、奈良県吉野郡野迫川村にある神社。近代社格では村社。正式名称は荒神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
奈良県南部の野迫川村のほぼ中央にそびえる、標高1260メートルの荒神岳(こうじんだけ)の山頂に鎮座する。
創建年代は不詳だが、平安時代初期とされる。御祭神は、誉田別命と火産霊神。商売繁盛の神としてや火の神、かまどの神。
また、日本三大荒神かつ奈良三大荒神の一つとしても知られていることや、高野山の奥社などとされていることから、火に関わる職業の人や高野山参詣の人々を中心に、参拝者が多い。
戦後に至るまで女人禁制だった。祭典の神饌には今も一切の魚貝類を用いず、匂の少ない野菜と果物を供える。近年まで参籠者も精進料理で山の神聖さを護り続けた。
地理的に吉野山・山上ヶ岳・天川・高野山への山岳修行の要路であった関係上、古来山伏の参籠者も多かったという。
当社の歴史を書いた『三宝大荒神略縁起』によると、弘法大師空海が高野山を開山する際に、伽藍繁昌密教守護のため板に三宝荒神を描いて古荒神の地に祀った。
それと同時に、壇上の鬼門にも荒神を勧請して高野山の大伽藍を建立したという。
三宝荒神を祀るようになったのが当社の始まりで、その後は、高野山と結ぶ神仏習合の宮として、明治初年まで宝積院と称し、高野山地蔵院末と鐘楼堂を備えていた。
明治の廃仏毀釈の際に宝積院を廃寺とし、仏体などを池津川へ移して単に荒神社と称するようになり、現在に至っている。例祭は5月8日と11月23日。
参道の石段全体に、鳥居がずらりと並んでいることで知られる。木製のもの、金属製のものなど、素材も奉納された時代も様々なところから、信仰の継続度合いが分かる。
稲荷神社でよく見られるような赤い鳥居が並んでいるのとは違い、木の風合いで、質素で、堅実。高野山奥社としての趣を醸し出している。
拝殿は、以前からあった杉の木を切ることなく、唐破風の軒の部分を丸く繰り抜いて貫通させているのも特徴。自然との共生を示唆している。
境内社に、五社神社(天照皇大神・大山祇命・保食命・市杵島姫命・素盞雄命)などがある。
【ご利益】
身体壮健、健康長寿、火の神

【関連記事】
・日本三大荒神とは? - 台所、竃、火の神から、仏教や伽藍・寺院の守護神の三宝荒神
・奈良県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、奈良県に鎮座している神社の一覧

コメント
コメント一覧 (1)
お札は、神棚に入れないといけません。