平安期の創建か? それ以来の水神「水の宮」、水宮・諏方大明神
大井俣神社 山梨県山梨市小原西1226
[住所]山梨県山梨市小原西1226
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大井俣神社(おおいまたじんじゃ)は、山梨県山梨市小原西にある神社。大井俣大神社とも。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 山梨郡「大井俣神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

第21代雄略天皇の御代、あるいは平安時代の嘉祥2年(849年)の創建だという。嘉祥2年創建説によれば、仁明天皇の御代、その年の2月7日、水難鎮護のため勧請したもので、水の宮明神とも呼ばれた。

「水ノ宮」とも書かれ、現在も隣接して「水の宮公園」があり、平安期以来の伝統を受け継ぐ水神。御祭神は、建御名方命罔象女命

戦国時代の弘治2年(1556年)の棟札には「井俣宮八王子権現」とある。江戸時代になり、「諏訪大明神」「水宮大明神」とも呼ばれたという。現在の拝殿の扁額にも、そうある。

ちなみに扁額では、「諏訪大明神」は「諏訪火明神」にも読める。横の「水宮大明神」の「大」とは明らかに違う。

おそらく建御名方命は中世以降の合祀であり、水神である罔象女命がもとからの御祭神か。なお、近世だろうか、黒印社領1石7斗2升、社地1町8反9畝25歩と記録される。

昭和46年(1971年)に拝殿を改築、翌昭和47年(1972年)、県道をまたいで建立されていた大鳥居を境内正面に移築した。祭典は古くは9月21日。現在は10月15日が例大祭。

なお、式内社「大井俣神社」の論社は他に、山梨市北の大井俣窪八幡神社、甲府市川田町の二宮神社、北杜市長坂町の諏訪神社がある。

【ご利益】
水神、水難除け、交通安全、地域安全
大井俣神社 山梨県山梨市小原西
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