船橋神明、江戸初期創建? 平成2年に過激派の放火で全焼も復興
[住所]東京都世田谷区船橋4-40-17
[電話]03-3484-4172

神明神社(しんめいじんじゃ)は、東京都世田谷区船橋にある神社。近代社格では村社。船橋神明神社、船橋神明社とも。御朱印の有無は不明。

創建年代は不詳。御祭神は天照皇大神。相殿に倉稲魂命天児屋根命を祀る。

『新編武裁国風土記稿』には、「神明宮 除地一丁四段 村ノ南宝性寺域内続キニアリ。ワブカナノレ社ニテ、東向。上屋ヲ本社ヨリ拝殿マデツクリカケタリ。二間ニ九尺、茅葺」とある。

この隣接する宝性寺の創建が江戸時代前期の寛永年間(1624年-1645年)とされ、当社もほぼ同時期の創建ではないかともされる。

一方、天文22年(1553年)に吉良頼康が家臣の大平精九郎に与えた土地に当地も含まれ、その頃に当社と宝性寺が整備されたのではないかとの指摘もある。

古老の話によると、以前は祠程度の社だったが、何百年も前から船橋の守護神として近郷の崇敬を集めていたという。

境内には江戸時代後期の天保10年(1839年)建立の石鳥居がある。

明治6年(1873年)、村社に列し、明治41年(1908年)には会計法指定神社となった。

社殿は昭和40年(1965年)に改築され、神業殿・社務所はその際新築したもの。

しかし、平成2年(1990年)3月19日未明に過激派ゲリラの時限発火装置により放火され、全焼した。

同年6月には社殿復興建設委員会が発足され、平成4年(1992年)7月2日に鉄筋コンクリート神明造銅板葺の社殿が建立され、境内が整備された。

例祭は9月最終日曜日。秋まつりで、船橋で生まれた船橋流の囃子が有名。露店も出る。

境内社に、六宮社として、厳島社・天神社・御嶽社・三峯社・稲荷社・津島天王社がある。

境内は社地とも1000坪あまり、松杉の老木に覆われ、社叢林は区の保存樹林地に指定されている。また、区立の自動遊園地も設けられている。

【ご利益】
開運招福、商売繁盛
神明神社 東京都世田谷区船橋
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