鎌倉期の創建、地名由来、豊島氏や海老名氏の崇敬、広い境内
[住所]東京都練馬区春日町3-2-10
[電話]03-3998-5902

春日神社(かすがじんじゃ)は、東京都練馬区春日町にある神社。近代社格では村社。現在は鷺宮八幡神社の兼務社で、御朱印も鷺宮八幡神社で頂ける。

鎌倉時代、工藤祐経の孫にあたる工藤祐宗が、源頼朝に従って奥州合戦に向かう途中、先祖の藤原氏の氏神である春日大社の御祭神をここに勧請して、戦勝を祈願したのにはじまるという。

御祭神は、天児屋根命。所在地の町名は、当社に由来する。

室町時代の文明年間(1469年-1486年)、練馬城主の豊島泰経は、一族の守護神として当社を深く崇敬した。

豊島氏没落後に城主となった海老名左近は当地を居館の一部とし、やはり当社を崇敬した。

江戸時代になり、十羅刹女社(じゅうらせつにょしゃ)と呼ばれた。江戸時代末期には宮司が庭泉堂塾を設け、近隣の各名主の子弟を集め、読み書きそろばんを教えたという。

明治になって、神仏分離で十羅刹女社は隣の寿福寺へ移された。

例祭は9月15日前後の土・日曜日。「春日神社囃子」が伝わる。7月末に納涼盆踊り大会が開催される。練馬春日町の三大行事の一つとされる。

社殿は大正6年(1917年)の新築で、神楽殿は昭和31年(1956年)、絵馬殿は昭和40年(1965年)の改築。社殿脇には二個の力石がある。

境内には、天保7年(1836年)に篠田藤五郎が寄進した水盤と、文久元年(1861)に長谷川太左衛門が寄進した狛犬がある。

この狛犬は大正6年(1917年)に再建されている。また、慶応2年(1866)の幟石がある。

境内社に、稲荷神社(宇迦之御魂命)、三峯神社(火産霊神)、第六天神社(面足之命)、恵比寿大黒神、道祖神がある。

境内は広く、日露戦争記念碑、表忠碑、太平洋戦争碑が建ち、当地域の戦没者・従軍者名を記している。

境内には、エノキ、イヌシデ、シラカシ、スダジイ、ニレの大樹などの樹木が繁っている。

境内脇には江戸時代中期の安永6年(1709年)奉納の上練馬海老ヶ谷戸村結衆による青面金剛庚申塔がある。

【ご利益】
武運長久・勝運、家内安全、地域安全
春日神社 東京都練馬区春日町
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春日神社 東京都練馬区春日町の御朱印