江戸前期に童子が引いた櫃の中にあった鍬を奉斎した御鍬太神宮
[住所]埼玉県上尾市宮本1-14
[電話]048-771-5847

氷川鍬神社(ひかわくわじんじゃ)は、埼玉県上尾市宮本にある神社。近代社格では村社。通称「お鍬さま」。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社伝『鍬太神略由来』によれば、江戸時代前期の寛永8年(1631年)、桶川宿方より来た童子が引いていた櫃が上尾宿本陣前で動かなくなり、童子はいずこかへ消え失せた。

翌正月に櫃を開けてみると、鍬2本と稲穂があり、鍬2本を御神体として本陣前に社を建立して祀ったのが当社の創建。

御神体の鍬は五穀守護の豊鍬入姫命で、稲穂は御子稲と称して播いて種を増やし庶人に分け与えられたという。

ちなみにこの創建由来は、現在社頭で授与する小絵馬に再現されている。

『新編武蔵風土記稿』には、鍬太神宮を本陣役の宮内の庭に祀ったことから以来当社は宮内持ちの社となった旨が記されている。

当社境内の二賢堂碑や雲室上人生祠碑によると、天明8年(1788年)、上尾宿山崎武平次は、儒者雲室らを江戸から招き、宿内に郷学聚正義塾を開設した。

学舎には朱子と菅原道真を祀り、林大学頭信徴筆の二賢堂の額を掲げ、近郷子弟の学問所としたという。上尾郷二賢堂跡として今に伝わる。

明治41年(1908年)、上尾宿・上尾村・上尾下村の上尾3ヶ村の鎮守である二ツ宮の氷川神社の女体社と、上尾宿字南本村の八幡社、字浅間の浅間社を合祀した。

そのため、現在は稲田姫命木花之開耶姫命応神天皇をも祀る。長らく、御鍬太神宮(おくわだいじんぐう)とも、鍬太神社とも呼ばれたが、この際、現社名に改称した。

例祭は7月15日で、例大祭・祇園祭。現在は7月14日に近い週末に市民まつりとして行われている。駅前での山車引き回しや神輿渡御が行われる。

境内社に、天満宮がある。

【ご利益】
五穀豊穣、商売繁盛、学業・受験合格
氷川鍬神社 埼玉県上尾市宮本
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氷川鍬神社 埼玉県上尾市宮本の御朱印