「神戸最初船場鎮守」花隈の弁天さん、宇治川河口「浜の弁天」
厳島神社 兵庫県神戸市中央区花隈町6-5
[住所]兵庫県神戸市中央区花隈町6-5
[電話]078-341-4566

厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、兵庫県神戸市中央区花隈町にある神社。「花隈の弁天さん」として親しまれている。御朱印の有無は不明。

平安時代末期の承安年間(1171年-1175年)、平清盛が兵庫の地に経ケ島(現在の兵庫港)を築造するにあたり、安芸厳島神社を勧請して創建された。

清盛が福原京造営時に勧請したいわゆる厳島神社七社の一社である。御祭神は、市杵島比売命大物主命

当初は、花隈村清水の地にあったが、花隈城が築城される際に生田神社の境内に遷された。

江戸時代中期の天明年間(1781年-1789年)、六甲山から神戸港に注ぐ宇治川の河口付近に遷座。通称「浜の弁天」はこれに起因する。

明治初期の神戸港建設において、現在の堺町通6丁目に移転した。宇治川と国道2号線の交わるあたりが弁天町となっているのは、当社があったためである。

昭和21年(1946年)、神戸中央郵便局の建設のため、現在地に遷座した。数十年前までは当地は料亭が軒を連ね、そのため芸妓による参拝が多かったという。

今では料亭は数を減らし、高層マンション群へと変貌、当社はそれらマンション群に囲まれた谷間の感がある。

現在の氏子地域は、元町・栄町・海岸通4丁目と花隈町・弁天町で、約1000戸とされる。

海沿いにあった頃を偲ばせる「神戸最初船場鎮守」と書かれた扁額が、現在も鳥居に掲げられている。

例祭は6月17日。子供神輿巡行・福引・カラオケ・絵行灯・出店などがある。年々子供が減少しており、絵行灯・神輿がさびしくなってきたという。

境内社に、地清女社・出雲大社・住広稲荷がある。

【ご利益】
海上安全、技芸・スポーツ向上
厳島神社 兵庫県神戸市中央区花隈町
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