須磨の関跡に鎮座、百人一首の源兼昌、源氏物語の祓の地とも
関守稲荷神社 兵庫県神戸市須磨区関守町1-3-20
[住所]兵庫県神戸市須磨区関守町1-3-20
[電話]078-735-8735

関守稲荷神社(せきもりいなりじんじゃ)は、兵庫県神戸市須磨区関守町にある神社。御朱印の有無は不明で、授与していないとも。

須磨の関跡に祀られた稲荷神社とされる。鳥居の脇に、「史蹟須磨関屋跡」の碑がある。主祭神は稲倉魂神

須磨の関は、大宝元年(701年)の大宝律令に定められている摂津の関のことで、海陸を兼ねた関であったとされる。

「伊勢の鈴鹿の関」「美濃の不破の関」「越前の愛発の関」という天下の三関に次ぐ重要な関とされた。

当社はこの関の守護神だったともいう。であれば、関跡に創建されたのではなく、関が創設され、機能していた時の創祀ともなる、相当な古社。

境内には、『百人一首』で知られる源兼昌の歌碑がある。
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守
『源氏物語』で光源氏が須磨に退居していた時、巳の日祓をした地を当社地になぞらえ、「巳の日稲荷」ともいわれる。

須磨の関跡の地としては諸説ある。

当社境内には明治の初め、現光寺の裏手から掘り出された石柱がある。側面に「川東左右関屋跡」とあり、古代の須磨の関跡は現光寺あたりだったともされる。

【ご利益】
交通・旅行安全、商売繁盛、厄災除け
関守稲荷神社 兵庫県神戸市須磨区関守町
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