鎌倉期建立の本殿、上鴨川住吉神社神事舞で知られる式内古社
[住所]兵庫県加東市上鴨川571
[電話]0795-45-1027
住吉神社(すみよしじんじゃ)は、兵庫県加東市上鴨川にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 賀茂郡「住吉神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
創立年代は不詳。御祭神は、上筒男命・中筒男命・底筒男命の住吉三神と、息長足姫命である。上鴨川住吉神社とも呼ばれる。
上鴨川村を中心とする付近の総氏神としての位置を占めてきたが、江戸時代に氏子が分離し、各村に住吉神社が創建された。
以来、上鴨川村の氏神として今日に至る。明治7年(1874年)2月、村社に列した。
境内は本殿、割拝殿、長床、舞殿が前庭を挟んで配されており、古い神社形式を留めている。
本殿は、三間社流造、檜皮葺。棟木銘木に建造の記録が残り、国の重要文化財に指定されている。鎌倉時代末期の正和5年(1316年)に建立された。
その後、室町時代中期の永享6年(1434年)、明応2年(1493年)にそれぞれ再建され現在に至っている。
江戸時代前期の貞享3年(1686年)に向拝の修理がなされた。内陣を一段高く造るこの地方独特の形式。
床下の転用古材から本来は四間であったことがうかがえる。昭和45年(1970年)に解体修理され、朱緑の鮮やかな色彩が施された。
厳格な宮座制度を脈々と守り続け、約700年間受け継がれてきた神事舞があり、秋まつりの例祭で奉納される。
いわゆる「上鴨川住吉神社神事舞」で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
10月4日が宵宮、5日が本宮で、この両日に奉納される。現在はその前後の土・日曜日に行われている。
かつて、宮座には24軒株があり、左右両座に分れて交互に祭儀を務めた。現在では株制も両座制もなく、氏子のどの家からも宮座に加われるが、しかしそれは長男に限られる。
他から養子に来た者や、二男・三男は宮座に加わることは許されず、別のギオン座で祭儀の末端的奉仕役を務める。女人も一切の関与を許されない。
太刀舞、獅子舞、田楽などがあり、田楽能の形をよくとどめており、全国的にも評価が高い。
神事舞で使用される能面が12面、現存する。このうちの、黒色尉面・冠者面・父の尉面・翁面・王鼻面の5面は現在でも神事舞で使用されている。
しかし、残りの尉面・冠者面・媼面・陵王面の7面は用途不明。この12面の能面は、県の文化財に指定されている。
なお、式内社「住吉神社」は、『延喜式神名帳』に記載がある住吉神社の七社、いわゆる住吉七社の一つ。
他の論社に、市内秋津、下久米、小野市垂井町に当社および式内同名神社がある。
【ご利益】
家内安全、地域安全、交通安全
【関連記事】
・住吉七社とは? - 『延喜式神名帳』に記載がある旧郡国7ヶ国の住吉神社
・重要無形民俗文化財「上鴨川住吉神社神事舞」 - 中世の田楽、能舞の遺風を伝える
・兵庫県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、兵庫県に鎮座している神社の一覧
[電話]0795-45-1027
住吉神社(すみよしじんじゃ)は、兵庫県加東市上鴨川にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 賀茂郡「住吉神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
創立年代は不詳。御祭神は、上筒男命・中筒男命・底筒男命の住吉三神と、息長足姫命である。上鴨川住吉神社とも呼ばれる。
上鴨川村を中心とする付近の総氏神としての位置を占めてきたが、江戸時代に氏子が分離し、各村に住吉神社が創建された。
以来、上鴨川村の氏神として今日に至る。明治7年(1874年)2月、村社に列した。
境内は本殿、割拝殿、長床、舞殿が前庭を挟んで配されており、古い神社形式を留めている。
本殿は、三間社流造、檜皮葺。棟木銘木に建造の記録が残り、国の重要文化財に指定されている。鎌倉時代末期の正和5年(1316年)に建立された。
その後、室町時代中期の永享6年(1434年)、明応2年(1493年)にそれぞれ再建され現在に至っている。
江戸時代前期の貞享3年(1686年)に向拝の修理がなされた。内陣を一段高く造るこの地方独特の形式。
床下の転用古材から本来は四間であったことがうかがえる。昭和45年(1970年)に解体修理され、朱緑の鮮やかな色彩が施された。
厳格な宮座制度を脈々と守り続け、約700年間受け継がれてきた神事舞があり、秋まつりの例祭で奉納される。
いわゆる「上鴨川住吉神社神事舞」で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
10月4日が宵宮、5日が本宮で、この両日に奉納される。現在はその前後の土・日曜日に行われている。
かつて、宮座には24軒株があり、左右両座に分れて交互に祭儀を務めた。現在では株制も両座制もなく、氏子のどの家からも宮座に加われるが、しかしそれは長男に限られる。
他から養子に来た者や、二男・三男は宮座に加わることは許されず、別のギオン座で祭儀の末端的奉仕役を務める。女人も一切の関与を許されない。
太刀舞、獅子舞、田楽などがあり、田楽能の形をよくとどめており、全国的にも評価が高い。
神事舞で使用される能面が12面、現存する。このうちの、黒色尉面・冠者面・父の尉面・翁面・王鼻面の5面は現在でも神事舞で使用されている。
しかし、残りの尉面・冠者面・媼面・陵王面の7面は用途不明。この12面の能面は、県の文化財に指定されている。
なお、式内社「住吉神社」は、『延喜式神名帳』に記載がある住吉神社の七社、いわゆる住吉七社の一つ。
他の論社に、市内秋津、下久米、小野市垂井町に当社および式内同名神社がある。
【ご利益】
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