飛鳥朝の創建、室町期に遷座、往古は壮大な社殿、1月に翁舞神事
[住所]兵庫県神戸市須磨区車字松ヶ原551
[電話]078-361-3450 - 祇園神社

車大歳神社(くるまおおとしじんじゃ)は、兵庫県神戸市須磨区車松ヶ原にある神社。

由緒は不詳だが、社伝『武庫郡誌』によれば、飛鳥時代の大化2年(646年)の創建と伝わる。

御祭神は大歳御祖神。大歳神の母親である神大市比売命ともされる場合が多いが、当社では、素盞嗚尊の御子神とするため、大歳神そのものと考えらえる。

室町時代の応永4年(1397年)6月19日、摂津国八部郡丹生郷から遷座したと伝わる。

古くは今よりも南にあり、三木街道沿いの今もある字大道(おおどう)がその地。

大道はもと大堂と書き、壮大な社殿を営んでいたとされる。現代の社殿は、江戸時代前期の元禄5年(1692年)に改築されたもの。

例祭は10月16日。1月14日に翁舞神事がある。地元では、「お面式」「能面の式」「お面の行事」あるいは、単に「お面」と呼ばれる。

起源は不詳だが、「ヤド」を中心に進められる厳粛な神事。「車大歳神社の翁舞」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

当社特有のお供え物がある。まず高野豆腐1枚の上に人参・大根を高野の幅に短冊状に切ったものを載せる。

その上に干ししいたけをその上にごまめを載せて金赤色の水引でくくる。海のもの山のもの、紅白の色と、コンパクトにまとまっている。

これを例祭、翁舞神事の時に、通常のお供えとともに、本社・末社・狛犬など境内13ヶ所にお供えする。

御朱印の有無は不明だが、本務社の祇園神社では授与されておらず、祇園神社が指定した当社総代宅へ電話連絡することになるという。

【ご利益】
五穀豊穣、厄災除け、平穏安寧
車大歳神社 兵庫県神戸市須磨区車字松ヶ原
【関連記事】
兵庫県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、兵庫県に鎮座している神社の一覧