式内論社、江戸期には白山権現、境内社は牛頭天王、水口明神とも
都祁山口神社 奈良県天理市杣之内町東垣内896
[住所]奈良県天理市杣之内町東垣内896
[電話]0743-62-0900 - 石上神宮

都祁山口神社(つげやまぐちじんじゃ)は、奈良県天理市杣之内町東垣内にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「都祁山口神社(大和国・山辺郡)」に比定される式内社(大社、月次新嘗)の論社。近代社格では村社。

杣之内町集落の東方山麓に鎮座し、大山祇命久久廼知命波爾屋須命を祀る。

創建年代は不詳。奈良県都祁村小山戸に同名の神社があり、式内論社。

式内社「都祁山口神社」へは、奈良時代の天平2年(730年)、神戸租稲146束を祭紳料に充てられ、平安時代の大同元年(806年)には紳封一戸が充てられた。

貞観元年(859年)正月、正五位下に叙された。神名帳の他に、『延喜式』巻3「臨時祭」祈雨神祭条に「都祁山口社一座」とあり、祈雨神祭85座に含まれる。

大和国の式内社で山口の社名を有する14の神社、いわゆる大和国十四所山口神社の一つとして崇敬された。

当社は、江戸時代には白山権現と称し、若宮を牛頭天王と呼んだ。現在も境内社には素戔嗚神社(素戔嗚命)があり、本社は白山権現、境内社が牛頭天王だったようだ。

『大和志』には水口明神と称すとあり、明治10年(1877年)の調書にも同じ記事がある。

水口明神は不詳だが、当社南西約600メートルに小字大水口がある。

安政2年(1855年)の宮座文書『白山大権現立願状』に、当社の神宮寺の記事がある。

例祭は10月14日。境内社は他に、厳島神社(市杵島姫命)がある。

【ご利益】
山・水・木・土の神、五穀豊穣
都祁山口神社 奈良県天理市杣之内町東垣内
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