一事尼古神は一言主神と同神、一願成就の式内社、3月に御田植祭
[住所]奈良県葛城市疋田402
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調田坐一事尼古神社(つくだにいますひとことねこじんじゃ)は、奈良県葛城市疋田にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「調田坐一事尼古神社(大和国・葛下郡)」に比定される式内社(大社、月次新嘗)。近代社格では村社。

創建の年代は不詳である。御祭神は一事尼古大神・事代主大神

一事尼古大神は一言主神と同一の神であるとされ、第21代雄略天皇とのやり取りでも知られる(『古事記』該当部分)。

「尼古(ねこ)」は高貴な男性神の称だという。

『新抄格勅符抄』によれば、「槻田神」に対して、奈良時代の神護景雲4年(770年)、播萬国から一戸、平安時代の大同元年(806年)には大和国から一戸の計二戸の神戸を受けた。

『日本三代実録』では貞観元年(859年)1月27日の諸神同時昇叙に際して神階を従五位下から従五位上に進められたうちの一社。

江戸時代後期の安政4年(1857年)6月に拝殿を改築、幕末の文久元年(1861年)、馬場参道を開設した。

明治6年(1873)4月、村社に列し、明治40年(1907年)に神饌幣帛料供進社に指定された。

本殿は流造、銅板葺、向拝持出。拝殿の中には、幕末の文久元年(1861)の古いものから現代までの絵馬が奉納され、氏子の「ひと言」の願いが託された篤い信仰を集めている。

例祭は10月8日。3月6日が祈年祭で、御田植祭(おんだ祭り)。神事の後に、唐鋤を使って田おこしの所作があって、その後、御供まき(餅拾い)がある。

境内社に、豊受神社(豊受皇大神)・春日神社(武甕槌命経津主命天児屋根命・比咩神)がある。

【ご利益】
一願成就、五穀豊穣
調田坐一事尼古神社 奈良県葛城市疋田
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調田坐一事尼古神社 奈良県葛城市疋田の御朱印