以前は南に於古墳という前方後円墳、讃岐国苅田郡にも同名の式内社
於神社 奈良県北葛城郡広陵町大塚667
[住所]奈良県北葛城郡広陵町大塚667
[電話]0745-56-2249 - 小北稲荷神社

於神社(うえじんじゃ/うえのじんじゃ)は、奈良県北葛城郡広陵町大塚にある神社。大塚集落西方丘陵に鎮座する。大塚公民館に隣接する。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「於神社(大和国・広瀬郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創建年代は不詳。以前までは南に於古墳という前方後円墳があって、当社起源との関連がうかがわれる。

平安時代前期の元慶7年(883年)、従五位下に叙せられた。

讃岐国の式内社として、苅田郡には於神社(於神社応神社が論社)、鵜足郡には宇閇神社(岡田下栗熊西が論社)が鎮座し、当社と同じ大和国広瀬郡には讃岐神社がある。

この地域一帯と、讃岐との関連がうかがえる。讃岐神社も、馬見古墳群に属する巣山古墳の近くに鎮座する。

江戸時代中期の享保7年(1722年)に再建され、延享3年(1746)に修繕された記録がある。

現在の御祭神は天児屋根命天照皇大神品陀別命。これら3柱は後世の奉斎と思われ、埴安姫命木俣命などとする異説もある。

本殿は一間社檜皮葺の春日造、拝殿は平屋根瓦葺きとされるが、高い塀に囲まれた中にあり、近づくことが難しい。

石鳥居の前方向かって左に住吉神社が鎮座する。

なお、『大和志』には式内社「於神社」は廃社となっているという記述がある。また、式内社「於神社」の論社は他に、廣瀬大社の境内摂社である水分神社がある。

【ご利益】
地域安全、家内安全
於神社 奈良県北葛城郡広陵町大塚
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