陰陽師鎮守の祭壇、陰陽師の居住地、幕末狛犬の表情は「ひゃっほう」
[住所]奈良県奈良市陰陽町5
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鎮宅霊符神社(ちんたくれいふじんじゃ)は、奈良県奈良市陰陽町にある神社。。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建は平安時代後期の永久5年(1117年)。『元要記』に「興福寺行疫神、鳥羽院御宇、永久五年正月社壇建立、南都四箇陰陽師仕之」との記録が残る。

陰陽師鎮守の祭壇所となった。現在の地名も、昔、陰陽師が住んだ地にちなむ。古い土塀に「鎮宅霊符神」の扁額が掛かった門がある。

「鎮宅霊符神」は鎮宅と霊符の神。「鎮宅」とは、家・屋敷の安全を願うこと、そして家族の幸せを願うこと。

「霊符」は、中国の道教から来た特別の力を持つお札のこと。陰陽師の道教信仰の影響が強くみられる社ということになる。

同名の神社は東大阪市にもあり、京都市中京区の行願寺には鎮宅霊符神堂が、県内の桜井市初瀬には霊符神社がある。

現在、当社の御祭神は天之御中主神。「鎮宅霊符神」と同神とされる。

阿吽2対の狛犬が有名。幕末の慶応3年(1867年)建立の江戸立尾形狛犬だが、表情がユーモラス。

インターネットなどでも話題になり、その表情から「ひゃっほう狛犬」などと命名されている。

本殿背後の祠には、「本命主宰九宮尊星」「抱卦童子爾卦童郎」「北辰鎮宅霊符尊星」のお札が置かれている。

境内社に住吉神社(底筒男神中筒男神表筒男神住吉三神)がある。

当社はもともと氏子はなく、陰陽師の末裔が代々維持してきたという。現在は、南都御霊神社の兼務神社である。

【ご利益】
平穏安寧、五穀豊穣、厄災除け、開運招福
鎮宅霊符神社 奈良県奈良市陰陽町
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