「柳原のえべっさん」、1月に十日えびす大祭、まぐろ奉納神事
[住所]兵庫県神戸市兵庫区西柳原町5-20
[電話]078-651-0183

柳原蛭子神社(やなぎはらひるこじんじゃ)は、兵庫県神戸市兵庫区西柳原町にある神社。正式には単に蛭子神社で、通称「柳原のえべっさん」。兵庫七福神の蛭子。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳。江戸時代前期の元禄5年(1691年)、兵庫津の「寺社改帳」に記載されていることから、それ以前の創祀となる。昔は雨乞いなどが行われていた。

御祭神は、蛭子大神事代主神

社記によると、往古、蛭子命が天磐櫞船に乗り、淡海島より津国に遷座し、一社が創建されたのが当社だという。

また、往昔、毎年8月22日に、西宮神社の兵庫までの神幸の渡御が行われた。当時の社地は西宮内町にあり、神輿の行在所となっていたという。

後に現在の柳原の地に遷座し、一社として創建された、とも。光格天皇(在位:1780年-1817年)の御代には奉幣御勅使の代参があったという。

福海寺と当社との間の道路には西国街道の兵庫の出入り口で、東の湊口の惣門と同じく西の柳原惣門があった場所とされている。

昭和20年(1945年)3月に戦災により焼失し、昭和25年(1950年)に再建された。

平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災では大きな被害は免れたが、社殿の損傷劣化が著しく、平成22年(2010年)、現在の社殿が建立された。

例祭は4月10日。毎年1月9日-11日には十日えびす大祭が行われる。十日戎の一つ。9日が宵えびす、10日が本えびす、11日が残り福。

福を授かろうと、毎年約40万人の参詣の人々の波で、終日境内は賑わい、神戸中央卸売市場からの大マグロや鯛やブリなどの海の幸、山の幸が例年奉納される。

中でもまぐろ奉納神事が有名で、大マグロが担がれて町内を練り、宮入りする。また、1月9日の宵えびすの日には、淡路人形浄瑠璃 福神楽「戎舞」が奉納される。

境内社に西本稲荷神社があり、毎年初午祭が行われている。

なお、近隣には、同じく兵庫七福神の布袋である柳原天神社がある。

【ご利益】
商売繁盛、大漁満足(公式HP
柳原蛭子神社 兵庫県神戸市兵庫区西柳原町
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柳原蛭子神社 兵庫県神戸市兵庫区西柳原町の御朱印