平安期の絵師巨勢金岡を祀る、8月の盆踊りはふとん太鼓要素の暴れ太鼓
[住所]大阪府堺市北区金岡町2866
[電話]072-258-2127
金岡神社(かなおかじんじゃ)は、大阪府堺市北区金岡町にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
竹内街道沿いにあり、また難波大道の南端に存在したとの説もある。
平安時代の仁和年間(885年-889年)に底筒男命・中筒男命・表筒男命の住吉三神を祀ったことにより創建されたと伝えられている。
絵所長者という絵の仕事をする役所で、最も重きをなした巨勢金岡(こせのかなおか)を祀る。生没年不詳だが、菅原道真(845年-903年)と親交を結んだ、同時代人。
豊かな画才を朝廷に認められ、宇多天皇や藤原基経といった権力者の恩顧を得て活躍。貞観10年(868年)から貞観14年(872年)にかけては宮廷の神泉苑を監修した。
当地に住んだと伝えられ、地名や当社号もこの金岡にちなむ。当社創建後、金岡の死後に当社に合祀されたのだろう。
当社の東北東200メートルの場所には金岡が筆を洗ったとされる「金岡淵」がある。現在は埋め立てられて広場になっている。
頭正院という神宮寺があったが、神仏分離令により廃寺となった。その後、近隣の神社が合祀され、現在に至る。
素盞鳴尊・大山咋命も併せて祀る。この際か、当社は須牟地曽根神社を合祀した。
この須牟地曽根神社は、『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 住吉郡「須牟地曽祢神社」に比定される式内社(小社)の論社。
現在は市内北区蔵前町に復社している。住吉郡の式内社には「須牟地」の付く神社が三社記載され、須牟地三社とも称される。住道の神とされる。
中臣須牟地神社との関係から、式内社「須牟地曽祢神社」の論社として、湯里住吉神社が挙げられる場合がある。須牟地曽根神社はその後、旧地に復した。
当社の例祭は10月10日。5月3日に画神祭がある。何よりも8月14日・15日の「盆踊り」で知られる。
もっとも、盆踊りというよりは、太鼓祭り、あるいは少し変わったふとん太鼓、だんじり要素の強い祭りともいえる。
8月14日、11町会すべてが小さいものでも2尺8寸、大きいものなら3尺5寸という大太鼓を集結させ、町内を練り歩く。
別名「暴れ太鼓」とも呼ばれ、当社前での練り廻しが最大の見せ場。「担き唄」「曳き唄」で盛り上げ、時には太鼓を高々と差し上げ、激しく上下に揺らす「しこり」を見せる。
宮入り後、そのまま盆踊りとなる。
【ご利益】
絵画、技芸・スポーツ上達、交通安全
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金岡神社(かなおかじんじゃ)は、大阪府堺市北区金岡町にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
竹内街道沿いにあり、また難波大道の南端に存在したとの説もある。
平安時代の仁和年間(885年-889年)に底筒男命・中筒男命・表筒男命の住吉三神を祀ったことにより創建されたと伝えられている。
絵所長者という絵の仕事をする役所で、最も重きをなした巨勢金岡(こせのかなおか)を祀る。生没年不詳だが、菅原道真(845年-903年)と親交を結んだ、同時代人。
豊かな画才を朝廷に認められ、宇多天皇や藤原基経といった権力者の恩顧を得て活躍。貞観10年(868年)から貞観14年(872年)にかけては宮廷の神泉苑を監修した。
当地に住んだと伝えられ、地名や当社号もこの金岡にちなむ。当社創建後、金岡の死後に当社に合祀されたのだろう。
当社の東北東200メートルの場所には金岡が筆を洗ったとされる「金岡淵」がある。現在は埋め立てられて広場になっている。
頭正院という神宮寺があったが、神仏分離令により廃寺となった。その後、近隣の神社が合祀され、現在に至る。
素盞鳴尊・大山咋命も併せて祀る。この際か、当社は須牟地曽根神社を合祀した。
この須牟地曽根神社は、『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 住吉郡「須牟地曽祢神社」に比定される式内社(小社)の論社。
現在は市内北区蔵前町に復社している。住吉郡の式内社には「須牟地」の付く神社が三社記載され、須牟地三社とも称される。住道の神とされる。
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当社の例祭は10月10日。5月3日に画神祭がある。何よりも8月14日・15日の「盆踊り」で知られる。
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8月14日、11町会すべてが小さいものでも2尺8寸、大きいものなら3尺5寸という大太鼓を集結させ、町内を練り歩く。
別名「暴れ太鼓」とも呼ばれ、当社前での練り廻しが最大の見せ場。「担き唄」「曳き唄」で盛り上げ、時には太鼓を高々と差し上げ、激しく上下に揺らす「しこり」を見せる。
宮入り後、そのまま盆踊りとなる。
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