白河上皇駐蹕の祉に北野を勧請、10月にだんじり曳行、古式の神事
[住所]大阪府岸和田市土生町1114
[電話]072-426-7287

土生神社(はぶじんじゃ)は、大阪府岸和田市土生町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

平安時代の寛治4年(1090年)正月、白河上皇が熊野御幸の帰途、隣の別野村の田中に白蓮が咲いているのを観賞した。その際、熊野神社の奉斎を思いつき、しばらく当地に滞在した。

ちょうどその時、当地民が今の産土神である有真香の土生滝の意賀美神社が遠く、参拝に不便との申し出があった。

衆議の上、源俊頼が聴許、天満天神を祀るべしとの御意が下された。郷民は俊頼に従って上京、北野天満宮から御分霊と菅原道真公真筆の法華経を持って帰った。

そこで、同年8月21日、上皇駐蹕の祉に社殿を建てたのが当社の起源。国内神名帖には神位が従五位とある。

明治5年(1872年)、村社に列し、明治35年(1902年)10月8日に字樫の村社八幡神社(品陀別命)を合祀、明治40年(1907年)1月、神饌幣帛供進社に指定された。

その後、山下八幡社を合祀。由緒ある八幡宮だったが、仏教色が強かったために明治以降衰微していた。平成19年(2007年)からは合祀百周年記念事業が行われた。

明治のこの頃、式内社である矢代寸神社に当社が合祀されそうになったが、山原作太郎などの反対運動で存続された。現在、矢代寸神社は当社の兼務神社。

現在は武甕槌命経津主神天児屋根命、比咩大神を併せて祀る。もともと当社の境内末社だった春日神社。

境内社として、天照皇大神社(神明神社)・神武天皇社(肇国神社)・熊野神社・高神社・厳島神社・牛神社・稲荷神社がある。

例祭は10月10日。実施は体育の日の前日の日曜日で、土曜日が宵宮。地車(だんじり)が引き出され、宮入りする。だんじりの試験引きの前には梃子祭が行われる。

2月初午には宮座主催で古くから行われている稲荷祭、8月18日には過去に激しかった水争いの苦労を偲ぶ養水祭がある。

社叢が市の天然記念物に指定されている。その森の中に一際大きくモチノキと抱き合うように立っているクスノキがあり、注連縄がかけられ、御神木とされている。

【ご利益】
地域安全、学業・受験合格(公式HP
土生神社 大阪府岸和田市土生町
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土生神社 大阪府岸和田市土生町の御朱印