奈良朝直前に麿子親王が創建、江戸中期の本殿などが府の文化財
[住所]京都府福知山市字堀2249
[電話]0773-22-2058

一宮神社(いっきゅうじんじゃ)は、京都府福知山市堀にある神社。市内の市街地より少し南よりの位置に鎮座する福知山鎮守・守護神。参拝すれば、御朱印を頂ける。

通称「いっきゅうさん」。御祭神は大己貴神(大国主神)。奈良時代直前の慶雲4年(707年)、麿子親王が創建したと伝わる。麿子親王は不詳。

似た名の皇子に第31代用明天皇の第三皇子で、当麻公・当麻真人の祖とされる当麻皇子(麻呂子皇子)がいる。その異母兄が聖徳太子

当麻皇子は丹後とゆかりが深く、多くの伝承が残る。時代が異なるので、同一人物かどうかは不詳。ともかく、当初は丹波・丹後の国境の守護神として崇敬されたという。

天正年間(1573年-1593年)に福智山城が築城されると、城中・城下の鎮守神として崇敬を集め、城主によって社殿の修復がなさ、宝物や神饌田などの奉献もあった。

現在の本殿は、正徳4年(1714年)4月に炎上後、時の城主朽木植元によって、享保3年(1718年)8月に造営されたもので、寛政3年(1791年)7月に修理がなさた。

江戸時代中期の、当地域を代表する建築として、他の社殿も含めて、府の登録文化財になっている。なお、幣殿と拝殿は、昭和9年(1934年)に建て替えられたもの。

境内社は12社。鎌倉時代の石灯籠が残っている。

境内の鎮守の森は、ケヤキが数多く見られる。サカキ・カシ・クス等の照葉樹林にモチ・イチョウが混成して境内を取り囲み、南側にスギ・ヒノキの針葉樹が植樹されている。

ササ・ベニシダ・フユイチゴなどが密生、環境保全地区に指定されている。夏には、カブトムシやクワガタムシなどの昆虫も見られる。

【ご利益】
開運招福、縁結び、商売繁盛、病気平癒
一宮神社 京都府福知山市堀
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