平等院の鎮守、6月に暗闇の奇祭「県(あがた)祭り」で梵天渡御
[住所]京都府宇治市宇治蓮華72
[電話]0774-21-3014
縣神社(あがたじんじゃ)は、京都府宇治市宇治蓮華にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
創建年代は不詳。古くは大和政権下における県(あがた)に関係する社と考えられている。御祭神は木花開耶姫命。
平安時代の永承7年(1052年)、藤原道長が別業(別荘)を寺院である平等院とする際に、その鎮守としたとされる。
江戸時代末までは三井寺(園城寺)の支配を受けた。
例祭は6月5日・6月6日で、県祭り(あがた祭)。6月5日の深夜、明かりのない暗闇の中で、梵天渡御と呼ばれる儀式があり、町内の男集が、梵天と呼ばれる神輿を担ぐ。
この神輿の通過する間は、家々も明かりを落として、それを迎えるため「暗闇の奇祭」と呼ばれている。
かつては旧暦5月15日に行われ、「ぎんかん祭」ともいった。大木を長さ数尺に切り、こぐちに笠をかぶせ、これを棒持し、「ぎんかり」「御ぎんかり」と言い囃した。
これは、以前までに御祭神と考えられた道鏡の男根を表したとも。
家々が明かりを落としている間、各地から集まった多くの男女が狭い旅舎、民家に雑然と混臥し、相知らぬ男女が相接触したという。
妊娠すれば、神から子種をさずけられたとした。そのため、俗に「種貰い祭」ともいった。
一説に、この祭は道饗祭に起こり、道饗と道鏡とは音が相通じるから、上のような性的な行事に付会され、道鏡を御祭神と考えるようになったともいう。
現在は大規模な祭典で、参観者は十数万にのぼるという。
現在もあがた祭の2日後、6月8日に大幣神事が行われるが、これは平安時代の藤原氏による道饗祭が起源だとされる。
大幣神事は、神馬の馬馳などとともに「大幣さん」と町の人々から慕われる宇治の初夏の祭りで、大幣殿を出た大幣が幣差、神馬など多くのお供とともに練り歩く。
帰着後、大幣殿で三回転させて地面に叩きつけた大幣を、12人の幣差が県通りを宇治橋まで引きずって走り、宇治橋の上から角々で祓われた疫病とともに川に流す。
1月5日が初あがたで、子供御輿が出る。11月5日には献茶祭がある。
なお、宇治神社は、当社は宇治神社の御祭神菟道稚郎子命の母神にあたる宮主矢河枝比売命を祀る宇治神社の末社であると主張している。当社はこの説を否定している。
【ご利益】
良縁・縁結び、子宝・安産(公式HP)
【関連記事】
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縣神社(あがたじんじゃ)は、京都府宇治市宇治蓮華にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
創建年代は不詳。古くは大和政権下における県(あがた)に関係する社と考えられている。御祭神は木花開耶姫命。
平安時代の永承7年(1052年)、藤原道長が別業(別荘)を寺院である平等院とする際に、その鎮守としたとされる。
江戸時代末までは三井寺(園城寺)の支配を受けた。
例祭は6月5日・6月6日で、県祭り(あがた祭)。6月5日の深夜、明かりのない暗闇の中で、梵天渡御と呼ばれる儀式があり、町内の男集が、梵天と呼ばれる神輿を担ぐ。
この神輿の通過する間は、家々も明かりを落として、それを迎えるため「暗闇の奇祭」と呼ばれている。
かつては旧暦5月15日に行われ、「ぎんかん祭」ともいった。大木を長さ数尺に切り、こぐちに笠をかぶせ、これを棒持し、「ぎんかり」「御ぎんかり」と言い囃した。
これは、以前までに御祭神と考えられた道鏡の男根を表したとも。
家々が明かりを落としている間、各地から集まった多くの男女が狭い旅舎、民家に雑然と混臥し、相知らぬ男女が相接触したという。
妊娠すれば、神から子種をさずけられたとした。そのため、俗に「種貰い祭」ともいった。
一説に、この祭は道饗祭に起こり、道饗と道鏡とは音が相通じるから、上のような性的な行事に付会され、道鏡を御祭神と考えるようになったともいう。
現在は大規模な祭典で、参観者は十数万にのぼるという。
現在もあがた祭の2日後、6月8日に大幣神事が行われるが、これは平安時代の藤原氏による道饗祭が起源だとされる。
大幣神事は、神馬の馬馳などとともに「大幣さん」と町の人々から慕われる宇治の初夏の祭りで、大幣殿を出た大幣が幣差、神馬など多くのお供とともに練り歩く。
帰着後、大幣殿で三回転させて地面に叩きつけた大幣を、12人の幣差が県通りを宇治橋まで引きずって走り、宇治橋の上から角々で祓われた疫病とともに川に流す。
1月5日が初あがたで、子供御輿が出る。11月5日には献茶祭がある。
なお、宇治神社は、当社は宇治神社の御祭神菟道稚郎子命の母神にあたる宮主矢河枝比売命を祀る宇治神社の末社であると主張している。当社はこの説を否定している。
【ご利益】
良縁・縁結び、子宝・安産(公式HP)
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