室町期創建の稲荷、明治期に八幡を合祀、3年に一度の大神輿渡御
[住所]東京都港区高輪2-14-18
[電話]03-3441-2719

高輪神社(たかなわじんじゃ)は、東京都港区高輪にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

室町時代の明応年間(1492年-1501年)、稲荷神社(宇迦御魂神)として創建されたと伝えられる。高輪一円の総鎮守社。

現在ある石鳥居は江戸時代前期の寛文7年(1667年)、石工達の太子講による奉納という。また、狛犬は江戸時代中期の宝永6年(1709年)の奉納。

『江戸名所図会』には、東海道と東京湾を望むように東面して鎮座し、鳥居や狛犬の他、社殿の両脇に庚申堂と太子堂が立ち並ぶ姿が描かれている。

江戸時代後期の弘化2年(1845年)、青山火事の大火で類焼し、石門、石大鳥居などを残し、社殿・社宝・古文書など全て焼失した。

その後土蔵造の本殿が再建され、明治10年(1877年)、鵜来森(現 高輪3丁目付近)に鎮座していた八幡神社(誉田別命)を合祀。

明治15年(1882年)には幣殿・拝殿が再建された。昭和4年(1929年)、現社号に改称した。

現在の社殿は昭和55年(1980年)に造営されたもの。例祭は9月10日であり、行事として1月22日に鎮火祭が行われる。

本祭は3年に一度で日曜日に台座3尺5寸、大正5年(1917年)に神田・宮惣によって製作された、黒色延軒屋根、四方桟唐戸、平屋台造りの風格ある大神輿の渡御がある。

境内社の太子宮は、明暦年間(1655年-1658年)に太子自作と伝えられる聖徳太子16歳の尊像を奉斎したもの。

かつては庚申堂があり、青面金剛が祀られていたが、猿田彦神社に改められた後、本殿に合祀された。

社殿前の左右に一個ずつ力石が安置されている。区内にある重量が刻まれた力石の中では最も重いもの。区登録文化財。

なお、現在は丸山神社などを兼務している。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、厄災除け、交通安全
高輪神社 東京都港区高輪
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