平安中期に山下氏が伊勢を勧請、高円寺小澤の氏神、カピバラお守り
[住所]東京都杉並区高円寺南1-16-19
[電話]03-3311-4077

高円寺天祖神社(こうえんじてんそじんじゃ)は、東京都杉並区高円寺南にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

平安時代中期の寛治元年(1087年)の創立と伝えられ、その始めは敬神の念篤かった当時の郷土民山下久七が伊勢の神宮(伊勢神宮)に参拝し、御分霊を賜ったことによる。

伝えによれば、山下久七は毎年伊勢参宮をしており、ある夜、「汝等吾れを敬する事甚だ深し、汝吾れを近く斎らば家運繁栄を守るべし」との霊夢があったという。

御祭神は天照大御神。その後、永長元年(1096年)、村人と相議り、当地の産土神として尊崇するようになった。

なお、山下久七は当地の開拓に尽力、高円寺村になる小澤村からの代々の旧家となり、山下家は現在も連なる家系だという。

江戸時代前期の寛文4年(1664年)の銘がある手洗水盤が現存する。拝殿正面の献額「天照大御神」は江戸時代中期の宝永2年(1705年)2月吉日に三橋重信が奉納したものである。

現在の拝殿は江戸時代後期の天保2年(1831年)9月、明治10年(1877年)、高さ10尺の花崗岩の鳥居が建てられた。幣殿と本殿は明治21年(1888年)2月に建立されたもの。

参道の狛犬は大正10年(1921年)の奉納。大正12年(1923年)の関東大震災を機に、居住者が増え、氏子が急増したという。

大正15年(1926年)、社殿の大修築が行われ、昭和2年(1927年)10月、村社に列した。現在の社務所と手水舎はこの時の整備によるもの。

昭和54年(1979年)には大鳥居が建立された。例祭は9月16日。前日の15日とあわせて、各種イベントが開催される。

境内末社に、三峯神社と清姫稲荷神社がある。清姫稲荷神社はもともと秩父宮邸に奉斎されていたもので、昭和11年(1936年)、当社境内に遷座した。

境外末社に、高円寺南1-34-15に鎮座する田中稲荷神社受持神)がある。『新編武蔵風土記稿』にも記載されている。

当社で授与されていたカピバラをあしらったお守が一部で人気になった。引き続き取り扱っているかどうかは不明。

【ご利益】
開運招福、事業成功
高円寺天祖神社 東京都杉並区高円寺南
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高円寺天祖神社 東京都杉並区高円寺南の御朱印