狐が白い馬になってついてきて奉斎した、当地名として定着した稲荷
[住所]東京都目黒区上目黒3-39-14
[電話]03-3719-7836

烏森稲荷神社(からすもりいなりじんじゃ)は、東京都目黒区上目黒にある神社。近代社格では無格社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳。旧上目黒村宿山組の鎮守で、御祭神は蒼稲魂命。農耕神として農作守護と村人の授福開運を祈願して崇敬された。

下馬引沢村の新堀新左衛門が、新清山観明院の寿福寺の境内に祀ってあった稲荷神をこの地に移したと伝えられる。

その昔、宿山稲荷講の人達が江戸新橋の烏森稲荷へ参拝に行った時、狐が白い馬になって、あるいは狐が白い馬に乗って、ついてきたので、それを祀ったのが始まりとも。

この烏森が現社号になっているが、市部併合前までは当社名が付近の字の名となっていた。現在も、小学校や幼稚園、住区の名称に残る。

また昭和29年(1953年)、草葺屋根を瓦葺にふきかえた時に、雨乞い祈願をしたものと思われる黒馬が一頭奉納されてあったことが判明している。

例祭は、毎年9月第3土・日曜日。

社殿前の狐像は昭和7年(1932年)造立で、阿が子狐、吽が宝珠を抱える。拝殿の扁額には「正一位烏森稲荷大明神」とある。

諏訪山と呼ばれる丘陵を切り開いて造られた境内には、高台側につながる裏参道があり、稲荷らしい幟旗と赤鳥居が並ぶ。

『新編武蔵風土記稿』にも「社地に古木多し」と評されているが、境内には老樹が繁り、清水が湧出して、閑寂な雰囲気を作っている。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、リフレッシュ
烏森稲荷神社 東京都目黒区上目黒
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烏森稲荷神社 東京都目黒区上目黒の御朱印