社殿が北東を向く、家康が創建した江戸城の鬼門除け、富士塚や囃子
[住所]東京都足立区柳原2-38-1
[電話]03-3888-3050

稲荷神社(いなりじんじゃ)は、東京都足立区柳原にある神社。近代社格では村社。柳原稲荷神社、また単に柳原神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『葛西誌』によると、江戸時代直前の慶長4年(1599年)の創祀という。

社伝によれば、慶長11年(1606年)、徳川家康が当地を訪れ、楊柳が繁って青々としている様子を見て、神聖な土地と感じ、江戸城の鬼門除けとして創建させたという。

そのため、現在も社殿は東北(鬼門)の方角を向いている。御祭神は宇迦之御魂神。別当は白幡山不動院の薬師寺。

江戸時代中期の天明6年(1786年)、洪水で流失したが、寛政6年(1794年)に再建された。

例祭は9月15日。現在は9月第3日曜日に神輿渡御がある。江戸期から伝わる柳原箕輪囃子があり、区登録無形文化財になっている。

境内社に、高木神社・日枝神社(高皇産霊神大山咋神・徳川家康公)、浅間神社(富士塚)がある。

高木神社は明治初期に「第六天社」から改称し、明治44年(1911年)に日枝神社を合祀した。

大正9年(1920年)頃に柳原村を中心に富士講が結成され、富士登山が行われ、浅間神社は昭和8年(1933年)に勧請したもの。

昭和8年(1933年)、富士北壁から貨車で運搬した溶岩や丸石を配して「富士塚」が築造された。現在は区の登録有形民俗文化財に指定されている。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、厄災除け、方除け
稲荷神社 東京都足立区柳原
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稲荷神社 東京都足立区柳原の御朱印