飛鳥朝の創建、信長寄進の太鼓、10月に「羽田祭」で手筒花火奉納
[住所]愛知県豊橋市花田町斉藤54
[電話]0532-31-7968

羽田八幡宮(はだはちまんぐう)は、愛知県豊橋市花田町斉藤にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社伝によれば、飛鳥時代の文武天皇2年(698年)、地域住民により創建されたと伝わる。御祭神は、応神天皇神功皇后

鎌倉時代の正応2年(1289年)に移転。戦国時代の永正2年(1505年)、牧野成時による今橋城(吉田城)築城の折、当社に祈願、大いに霊験があったと伝えられている。

以後、吉田城主の崇敬も篤く、社殿の造営神宝の寄進がたびたびあった。

永禄4年(1560年)11月、今川氏真は東三河地方平定に際して社領13貫700百文と、神主屋敷、高畑500歩を寄進したという。

安土桃山時代の天正年間(1573年-1593年)に織田信長が出兵の際、寄贈したと伝わる太鼓が現存している。

徳川家康も参拝したと伝わり、江戸時代前期の慶安2年(1649年)、3代将軍徳川家光は神主屋敷とともに、社領10石の朱印状を寄せた。

江戸時代中期の正徳2年(1712年)、現在地に遷座した。

幕末から明治初期にかけての神職・羽田野敬雄は国学者として知られ、嘉永元年(1848年)「羽田八幡宮文庫」を開設した。

その関連建築物である、旧羽田野家住宅主屋・旧羽田八幡宮文庫・旧羽田八幡宮文庫正門が現存し、社務所離れ・蔵・門として国の登録有形文化財になっている。

現存する社殿は昭和8年(1933年)に建築された。例祭は10月第3日曜日。

豊橋三大祭の一つ「羽田祭」が、毎年10月第1土・日曜日に行われる。五穀豊穣を祈願して豊橋駅周辺の20ヶ町の氏子達が勇壮な手筒花火約800本を2日間かけて奉納する。

東三河地方独特の手筒花火は、火薬を詰めた1本4-5kgの手筒を、男衆が身体の脇に抱えもって行われる花火。ふりそそぐ火柱と火の粉、すさまじい爆音が見もの。

また、毎月1と5の日には、境内で朝市が行われる。

境内社に、伊雑社(伊佐波登美命)、稲荷社(倉稲魂神)、二荒社(事代主幸命)、天神社、多度社(天目一箇命)、進雄社(素盞鳴命)、居森社(津島幸魂命)、地神社(神官祖神)、神明社(天照大御神)、三峯社(伊邪那岐命伊邪那美命)、中島社などがある。

【ご利益】
厄災除け、安産、五穀豊穣、無病息災
羽田八幡宮 愛知県豊橋市花田町斉藤
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