石門・石刀から岩神・八神に転化か? 境内に稲荷・若宮が遷座
八剱神社 岐阜県羽島市桑原町八神字八剱4983
[住所]岐阜県羽島市桑原町八神字八剱4983
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八剱神社(やつるぎじんじゃ、八剣神社)は、岐阜県羽島市桑原町八神八剱にある神社。『延喜式神名帳』にある「石刀神社(尾張国・中島郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

八神駅北西、木曽川西岸に鎮座する。東側に八剱神社を、西側に稲荷神社を奉斎し、八剱・稲荷神社とも。

八剱神社は平安時代前期の斉衡2年(855年)8月に創立されたという。御祭神は櫛岩窓神。門の神である。

八剱神社、あるいは八剣神社という名の神社は全国に200社近くあるという。天叢雲剣・草薙の剣との関連から、多くは素盞嗚尊日本武尊を御祭神とする。

櫛岩窓神を御祭神とするのは当社のみだという。

境内に式内社「石刀神社」の御神体といわれる大岩があり、その前に「式内石刀神社旧跡」の石碑が建っている。

式内社「石刀神社」の論社は他に、愛知県一宮市今伊勢町馬寄と、浅井町黒岩にそれぞれ式内同名神社がある。

江戸時代には「石神の宮」と呼ばれた。地名の八神は岩神からの変化とされ、御祭神名や式内社名を勘案すると、石門・石刀からの転化か。

例祭は8月17日。

稲荷神社は、江戸時代前期の承応2年(1653年)3月、毛利郷六家(下中町市之枝)の守護神であったものを現在地に遷座したもの。御祭神は倉稲魂神

戦後は八剱神社が岐阜県神社庁の金幣社に、稲荷神社が銀幣社にそれぞれ指定されたという。

境内社に、若宮八幡神社(若宮神社)・八幡神社・白髪神社・多度神社・富士浅間神社・金比羅神社・秋葉神社などがある。

若宮神社は、往古字若宮、現在の若六にあったものを、稲荷神社と同様、承応2年にこの地に潜在したもの。御祭神は仁徳天皇をはじめ11柱の神々。

なお、市内竹鼻町には「竹鼻祭り」で知られる当社と同名の神社があるが、当社とは別の神社。

【ご利益】
家内安全、盗難除け、商売繁盛、開運招福、農業の神
八剱神社 岐阜県羽島市桑原町八神八剱
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