継体朝の創立、長篠に向かう信長が祈願・社殿再建、江戸期は白山社
和志取神社 愛知県安城市柿碕町和志取35
[住所]愛知県安城市柿碕町和志取35
[電話]-

和志取神社(わしとりじんじゃ)は、愛知県安城市柿碕町和志取にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 三河国 碧海郡「和志取神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

第26代継体天皇元年(507年)の創立で、五畿七道の霊地に神社を建て、厚く天神地祇を奉斎したうちの一つだという。御祭神は天日鷲命。

現在の住所も和志取だが、社地の附近にワシドリと称する耕地があって、式内候補となった。他の論社に、岡崎市西本郷町の同名神社がある。

戦国時代の永禄3年(1560年)、兵火に遭い、焼失した。天正3年(1575年)まで、仮殿遷座のままだった。

織田信長が長篠城に向う途次、当社に参拝し、自身で金作りの大刀を捧げ、戦勝を祈願した。

この際、奉行に命じて社殿を再建させたという。以降、武門・武将の尊崇が厚く、国司・国守・藩主・領主からも崇敬された。

江戸期には白山社と称していたが、幕末になり、現社号に復した。

明治になり、一時、西本郷町の同名神社が式内認定され、現社号を名乗ることができなかったが、嘆願によりまた旧に復した。

明治15年(1882年)10月、村社に列し、明治40年(1907年)10月、神饌幣帛供進神社に指定された。

旧矢作町の鎮守となり、昭和3年(1928年)には字和志取一番鎮座の無格社熊野神社(伊弉諾命)を合祀した。

例祭は10月15日。

【ご利益】
旅行・交通安全、武運長久・勝運
和志取神社 愛知県安城市柿碕町和志取
【関連記事】
愛知県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、愛知県に鎮座している神社の一覧