雁峯山に巨大な磐座・石座石、木造神馬の伝説、10月に笹踊りの奉納
[住所]愛知県新城市大宮字狐塚14
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石座神社(いわくらじんじゃ)は、愛知県新城市大宮狐塚にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 三河国 宝飯郡「石座神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

創祀年代は不詳。太古より神峯山(雁峯山)の峯に大きな岩があり、岩座石(額岩)と呼ばれ、その傍らに稚子石(石座石)があって、これを奉斎した。

いずれのかの時期に現在の大宮川北岸に遷座、その際、御神体石の一部も運ばれたようで、今も敷地の北東隅に石座石が安置されている。

御祭神は、天御中主命市木島比売大神大山祇神素盞嗚尊天稚彦命伊弉册命倉稻魂命。もともとの御祭神は、天稚彦命とも。

飛鳥時代末期の大宝3年(703年)、圭田が奉られ、神事が行われたという。

平安時代、「石鞍神」として、『日本文徳天皇実録』仁寿元年(851年)10月7日条に従五位下、『日本三代実録』元慶7年(883年)12月28日条に従五位上とある。

『三河国神名帳』に「正三位 磐倉大明神式内座設楽郡」とある。

室町時代の嘉吉3年(1443年)12月13日の紀年と岩倉大明神の銘がある鐘がある。戦国時代には武田信玄の軍によって焼失させられたという。

江戸時代中期の正徳年間(1711年-1716年)生まれの空道和尚の作と伝わる体高105センチ、体長150センチの木造漆塗りの馬が伝わる。木造神馬として、市の文化財。

初めは白い馬だったが、夜ごとに飛び出して田畑を食い荒らすので、格子造りの馬小屋の中に入れ、黒く塗ったら田畑には出てこなくなったとの伝説がある。

設楽郡一帯の信仰篤く、明治5年(1872年)、郷社に列し、大正13年(1924年)3月には県社に昇格した。

例祭は10月で、10月第2土・日曜日には笹踊りが奉納される。小学校下級生により舞われ、あたりりを縦横無尽に暴れまわるスズメ達の囃子に合わせて太鼓を鳴らしながら巡行する。

摂社に、須波南宮社(鍵南方刀自命従四位下)、児御前社(石鞍若御子天神従五位上)がある。

末社に、白山社(白山比咩命)、水神社(速秋津比売神)、神楽社(安須女命)、伊雑社(伊雑大神)、山神社(大山祇命)、金比羅社(大物主神)、保食社(倉稲魂命)、荒波婆岐社(豊石窓命・奇石窓命)、素盞嗚社(素盞嗚命)、祖霊社(天児屋根命)がある。

【ご利益】
諸願成就、地域安全、身体壮健
石座神社 愛知県新城市大宮狐塚
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