江戸初期の創建、清州城主の病気を快癒、10月例祭に享保12年作の山車
[住所]愛知県名古屋市南区呼続4-13-38
[電話]050-3554-5067

富部神社(とべじんじゃ)は、愛知県名古屋市南区呼続にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

江戸時代初期の慶長8年(1603年)、津島市に鎮座する津島神社を勧請したことに始まるという。

慶長11年(1606)、徳川家康四男で、清洲城主松平忠吉が病気平癒の祈願をしたところ、日ならずして快復した。

その恩頼奉謝として、本殿以下拝殿・祭文殿・廻廊が創建された。さらに当社の東に神宮寺として海雲山天福寺を建て、社領100石を寄進した。

現在、本殿は国の重要文化財に指定されている。また、祭文殿・廻廊、そして江戸時代中期の享保12年(1727年)作の山車(高砂車)が現存、市指定有形文化財。

創建以来、「富部蛇毒神天王」「蛇毒神天王」「蛇毒神社」などと呼ばれた。江戸時代後期の天保12年(1841年)、『尾張名所図会』には「蛇毒神社」とある。

蛇毒神は牛頭天王の眷属の1神とも、また八王子の1神とも言われ、牛頭天王と同様に素戔嗚尊と同体とされ、疫病退散の神として信仰された。

明治になると、神仏分離令により天福寺は廃され、当社は独立して現社号に改めた。明治11年(1873年)、田心姫命市杵島姫命湍津姫命宗像三女神菊理姫命を合祀した。

例祭は10月体育の日前日で、例大祭。享保12年作の山車が公開される。7月16日が除疫祭で、葭で作られた茅の輪が設置され、無病息災と厄祓いが祈願される。

境内社に、居森社・八王子社(例祭:6月17日)・金毘羅社(例祭:4月10日)・秋葉社(例祭:12月16日)・龍王社(例祭:5月10日)がある。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、病気平癒、開運招福(公式HP
富部神社 愛知県名古屋市南区呼続
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