熱田神宮の神器、佐久間氏の崇敬、家康も参詣、多くの神事を斎行
[住所]愛知県名古屋市昭和区御器所4-4-24
[電話]052-881-9512
御器所八幡宮(ごきそはちまんぐう)は、愛知県名古屋市昭和区御器所にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「物部神社(尾張国・愛智郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
熱田神宮の鬼門を鎮護するため、仁明天皇(在位:833年-850年)の勅願社として鎮座したとの伝えがあるが、創建年代は不明としている。
御祭神は、主祭神が八幡大神(品陀和気命)。五男三女命・天児屋根命・弥都波能売命・菊理姫命を併せて祀る。
さらに現在は、八剱大神・天照大御神・木花開耶媛命・高蔵大神・山王大神を祀る。
往古、この地は神宮の神領で、神祭土器を調整したことから、御器所という地名が生まれたとも伝えられる。熱田神宮にゆかり深い土地柄だった。
嘉吉元年(1441年)に佐久間美作守家勝らによって医王山神宮寺の西側にあった八所大明神が修造された際の棟札が残る。
佐久間氏は、現在は尾陽神社が鎮座する地に御器所西城を築いて周辺を治めていたが、当社は御器所荘の総鎮守として祀られ、以降も佐久間氏による営繕の記録がある。
また、徳川家康が小牧・長久手の戦いの直前に参詣、さらに関ヶ原の戦いの直後に神護に感謝して寄進をする旨を記して送った棟札も残されているという。
万治2年(1659年)に現社号に改称。現在も1300坪(約4300平米)の境内を持つが、江戸時代まではさらに広い境内と深い杜があり、街道筋の目印となっていたという。
例祭は10月14日・15日。その前の日曜日にはお馬塔神事が行われる。現在は、小学校低学年までの幼児・児童が、近在の八王子社より当宮までの間を神馬山車を曳く。
1月成人の日には良縁縁結みとおしの石神事、えんむすび絵馬奉納祭が行われる。
2月3日には節分祭と、金の湯・湯立神事がある。湯立神事は室町時代初期、佐久間氏により斎行されたものを起源とするもの。
7月31日・8月1日には、茅輪ちのわくぐり神事と赤丸神事がある。赤丸神事は、稚児に朱の「しるし」をつけ、虫封じを願う神事で、夏祭り。
境内社に、御器所地内に古くより祀られている祠を合祀した総社宮、五社宮、天満宮(菅原道真)、稲荷社(宇迦之御魂神)、白龍社、佐久間社、稚児社、英霊社がある。
五社宮は、地村に鎮座の村上社、山﨑に鎮座の洲原社、北屋敷に鎮座の八幡社、北市場に鎮座の氷上社・春日社を合祀したもの。
天満宮は、御器所天満宮とも呼ばれ、もとは昭和区天神町紅梅町の天神森天神山に鎮座していたものが、昭和初期に当社境内に遷座したもの。
白龍社の近くには重軽石が置かれている。「軽く感じればそれで良し。重く感じたならば努力すべし」。体の調子が悪ければ、まず石を撫で、その手で悪い箇所を撫でる。
他に、吉幸水と神石がある。水の恵みに感謝し長寿を祈り、水神とともに磐長姫命を遥拝する。4月8日には健康祈願祭が斎行される。
必勝鉾鈴があり、12月第3日曜日には綱かえの神事が行われる。振れば、己の魂も奮い立たせることにより眠っておる力を呼び覚ますという。
他に、縁結び祈願所や、朱色が鮮やかな蕃塀である朱塀、太鼓橋、車祓所などがある。
なお、愛智郡の式内社「物部神社」の論社は他に、市内東区筒井の式内同名神社がある。また、尾張国には春日部郡にも式内社「物部神社」がある。
【ご利益】
身体壮健、子供の無事成長、厄災除け、武運長久・勝運(公式HP)
【関連記事】
・愛知県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、愛知県に鎮座している神社の一覧
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御器所八幡宮(ごきそはちまんぐう)は、愛知県名古屋市昭和区御器所にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「物部神社(尾張国・愛智郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
熱田神宮の鬼門を鎮護するため、仁明天皇(在位:833年-850年)の勅願社として鎮座したとの伝えがあるが、創建年代は不明としている。
御祭神は、主祭神が八幡大神(品陀和気命)。五男三女命・天児屋根命・弥都波能売命・菊理姫命を併せて祀る。
さらに現在は、八剱大神・天照大御神・木花開耶媛命・高蔵大神・山王大神を祀る。
往古、この地は神宮の神領で、神祭土器を調整したことから、御器所という地名が生まれたとも伝えられる。熱田神宮にゆかり深い土地柄だった。
嘉吉元年(1441年)に佐久間美作守家勝らによって医王山神宮寺の西側にあった八所大明神が修造された際の棟札が残る。
佐久間氏は、現在は尾陽神社が鎮座する地に御器所西城を築いて周辺を治めていたが、当社は御器所荘の総鎮守として祀られ、以降も佐久間氏による営繕の記録がある。
また、徳川家康が小牧・長久手の戦いの直前に参詣、さらに関ヶ原の戦いの直後に神護に感謝して寄進をする旨を記して送った棟札も残されているという。
万治2年(1659年)に現社号に改称。現在も1300坪(約4300平米)の境内を持つが、江戸時代まではさらに広い境内と深い杜があり、街道筋の目印となっていたという。
例祭は10月14日・15日。その前の日曜日にはお馬塔神事が行われる。現在は、小学校低学年までの幼児・児童が、近在の八王子社より当宮までの間を神馬山車を曳く。
1月成人の日には良縁縁結みとおしの石神事、えんむすび絵馬奉納祭が行われる。
2月3日には節分祭と、金の湯・湯立神事がある。湯立神事は室町時代初期、佐久間氏により斎行されたものを起源とするもの。
7月31日・8月1日には、茅輪ちのわくぐり神事と赤丸神事がある。赤丸神事は、稚児に朱の「しるし」をつけ、虫封じを願う神事で、夏祭り。
境内社に、御器所地内に古くより祀られている祠を合祀した総社宮、五社宮、天満宮(菅原道真)、稲荷社(宇迦之御魂神)、白龍社、佐久間社、稚児社、英霊社がある。
五社宮は、地村に鎮座の村上社、山﨑に鎮座の洲原社、北屋敷に鎮座の八幡社、北市場に鎮座の氷上社・春日社を合祀したもの。
天満宮は、御器所天満宮とも呼ばれ、もとは昭和区天神町紅梅町の天神森天神山に鎮座していたものが、昭和初期に当社境内に遷座したもの。
白龍社の近くには重軽石が置かれている。「軽く感じればそれで良し。重く感じたならば努力すべし」。体の調子が悪ければ、まず石を撫で、その手で悪い箇所を撫でる。
他に、吉幸水と神石がある。水の恵みに感謝し長寿を祈り、水神とともに磐長姫命を遥拝する。4月8日には健康祈願祭が斎行される。
必勝鉾鈴があり、12月第3日曜日には綱かえの神事が行われる。振れば、己の魂も奮い立たせることにより眠っておる力を呼び覚ますという。
他に、縁結び祈願所や、朱色が鮮やかな蕃塀である朱塀、太鼓橋、車祓所などがある。
なお、愛智郡の式内社「物部神社」の論社は他に、市内東区筒井の式内同名神社がある。また、尾張国には春日部郡にも式内社「物部神社」がある。
【ご利益】
身体壮健、子供の無事成長、厄災除け、武運長久・勝運(公式HP)
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