真田幸村が戦勝祈願、奉納六文銭軍旗の一般公開、勝守など各種お守
[住所]大阪府大阪市平野区長吉長原2-8-23
[電話]06-6709-1757

志紀長吉神社(しきながよしじんじゃ)は、大阪府大阪市平野区長吉長原にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 志紀郡「志紀長吉神社二座」に比定される式内社(大社、月次新嘗)。近代社格では郷社。

詳細は不詳だが、平安時代初期の延暦年間(782年-806年)に創建したと伝わる。御祭神は、長江襲津彦命(ながえそつひこのみこと、葛城襲津彦命)と事代主命

第51代平城天皇(在位:806年-809年)が即位の大祭の時に当社の東の飛び境内地である宝田、現在の長原東2丁目6番で、全ての者に罪・穢れがつかないよう祓うものとして日蔭の蔓を供えたという。

このことから、平城天皇より日蔭大明神の位が授けられ、日蔭の蔓が神紋と定められた。また、弘仁8年(817年)には、旱魃の際に祈雨したところ霊験があったという。

第69代後朱雀天皇(在位:1036年-1045年)、第70代後冷泉天皇(在位:1045年-1068年)の祭祀の場となったという。室町時代から戦国時代にかけては「永原大宮」と称された。

慶長20年(1615年)、大坂夏の陣に際して、真田幸村が戦勝を当社に祈願した。その際、休息した地が大鳥居そばで、幸村休息所として石碑がある。

この参詣で、幸村は六文銭軍旗と刀剣を奉納した。刀剣は終戦後没収されたが、軍旗はそのまま当社に残され、現存する。

例年正月2・3日、5月4日の午前10時-午後4時にこの軍旗が一般公開される。NHK大河ドラマ『真田丸』の影響か、平成28年(2016年)のみ毎月第3日曜日も公開された。

江戸時代には牛頭天王を祀り、祈雨祈願に霊験あらたかであるとして、信仰を集めていたという。神宮寺は阿弥陀寺だった。

明治5年(1872年)、郷社に列し、旧長吉・瓜破・恵我・大正・藤井寺の各村の総氏神として崇敬された。現在は拡大し、長吉一円の氏神とされる。

例祭は10月第2土・日曜日で、秋季大祭。布団太鼓・地車(だんじり)の曳行や、神楽の奉納がある。

4月16日が春祭り、5月24日・25日が夏祭り、12月15日が冬祭り。5月4日には真田幸村公戦勝祈願祭が執行される。

1月上旬にはえべっさん「勝戎(かちえびす)」があり、商売繁盛の祈祷が行われる。

真田の勝守、リラックマ守、野球お守り・サッカーお守りなどの御守や授与品が充実しており、一部はインターネットでも入手できる(販売サイト)。

境内には、琴平社や稲荷社(宇迦之御霊之大神)があり、伊勢の神宮(伊勢神宮)と神武天皇陵を遥拝する神宮遥拝所がある。

平野区長吉六反の赤坂神社(素盞鳴尊菅原道真公)、長吉出戸の産土神社(素盞鳴尊)・天照皇大神社(天照皇大神・春日大神・八幡大神)、品陀別命を祀る松原市の深居神社・若林神社・大堀八幡神社を兼務している。

【ご利益】
交通安全、商売繁盛、厄災除け、武運長久・勝運(公式HP
志紀長吉神社 大阪府大阪市平野区長吉長原
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