太田田根子発見の陶器大宮、10月にだんじり祭り、2月に子授け大祭
[住所]大阪府堺市中区上之1215
[電話]072-237-0401

陶荒田神社(すえあらたじんじゃ)は、大阪府堺市中区上之にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 和泉国 大鳥郡「陶荒田神社二座」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

日本の陶器の祖である須恵器の発祥地に鎮座しており、別名は陶器大宮。陶器のえびす様として有名で、1月の初戎祭には、技術・製造業・商売にかかわる業者達で賑わう。

第10代崇神天皇8年、崇神天皇により、現在地である陶邑の大田の森に住む太田田根子が神主として選ばれた(『古事記』該当部分)。

太田田根子の祖霊を祀る目的で創建されたのが当社である。後世の合祀を含め、御祭神は、高魂命、劔根命(つるぎねのみこと)、八重事代主命菅原道真公。

当地が太田田根子の発見の地だとしても、御祭神から見れば、太田田根子との関係は薄く、荒田直(あれたのあたひ)との関連が指摘される。

劔根命は高魂命の五世孫で、葛城直、荒田直の祖であり、初代神武天皇の時に葛城国造となった。社名は荒田直にあやかって付けられたとされる。

明治41年(1908年)2月、式内社の火電神社を合祀した。火電神社の旧地には現在、愛宕神社が鎮座している。

例祭は10月10日。現在は10月第1日曜日などか。多くのだんじりが曳行される。

境内社に、戎殿(八重事代主命)、弁天社(市杵嶋姫命)、山田神社(活玉依姫命)、太田神社(太田々弥古命)、玉の緒神社(天御中主命)がある。

この中の弁天社は、「子授けの弁天様」として有名で、毎年2月7日直近の日曜日には「子授け弁財天大祭」が行われ、子宝を願うカップルたちで大いに賑わう。

祈祷を申し込むと 子授け弁天様のお札や子宝のお守り、子授けの姫達磨、紅白の子授け餅などが授与されるという。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、子授け・子宝
陶荒田神社 大阪府堺市中区上之
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