物部一族の矢作連の屋敷跡、別宮八幡、クスノキやイチョウの巨樹
[住所]大阪府八尾市南本町6-6-72
[電話]072-922-1465

矢作神社(やはぎじんじゃ)は、大阪府八尾市南本町にある神社。「やつくり」とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 若江郡「矢作神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

当地は、もとは物部氏の傍系一族である矢作連の屋敷跡であったとされ、当社は矢作連の氏神である。弓矢を造る伴造を統率する氏族か。

創祀年代は不詳。主祭神は経津主命。現在は住吉三神品陀別気命八重事代主命を配祀する。

『日本三代実録』貞観16年(875年)の条に「掃部神従五位下」とある。『河内国神名帳』には「従三位矢作神社」とある。

平安時代中期から後期の11世紀、石清水八幡宮の掃部別宮となり、八尾掃部別宮と呼ばれた。江戸時代には石清水八幡宮の掃部奉仕をした。別称である別宮八幡の由来。

長久2年(1042年)の後朱雀天皇の綸旨に「河内国若江郡八尾八幡掃部別宮」とある。これが文献上の地名「八尾」の初出とされ、この地名が当社を起源とすることが分かる。

江戸時代前期の元禄16年(1703年)、拝殿を新築した。

配神の八重事代主命は、式内社「長柄神社(鍬)」を明治40年(1907年)に合祀したもの。

子守勝手宮と呼ばれていた長柄神社の旧跡として、当社北の荘内に鳥居と石碑が残っている。

また、同時期にやはり式内社である阪合神社を合祀したが、阪合神社は戦後に復社した。

境内には大きなクスノキが数本茂っている。また、社前の大きな銀杏の木は幹に乳房状の突起が多数あり、この樹皮を煎じて飲むと母乳がよく出るとの言い伝えがある。

当社には境内から出土したとされる「三角縁神獣鏡」が伝わっており、市指定有形文化財となっている。

7月30日・31日に夏祭りが、10月20日・21日に秋祭りがある。

境内社に、琴平神社(大物主神)、白山神社(菊理姫命豊玉姫命)、八坂神社(素戔嗚尊)、稲荷神社(稲荷大神)がある。

【ご利益】
厄災除け、交通安全、商売繁盛
矢作神社 大阪府八尾市南本町
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