大伴・伴氏神社として創祀、大伴氏没後に住吉神社、本殿は住吉造
[住所]京都府京都市右京区龍安寺住吉町1
[電話]075-462-4498
住吉大伴神社(すみよしおおともじんじゃ)は、京都府京都市右京区龍安寺住吉町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 葛野郡「伴氏神社」に比定される式内社(大社、月次・新嘗)の論社。近代社格では村社。
衣笠山などに続く住吉山の山麓、京都市道183号(きぬかけの道)の南側に鎮座する。近くには仁和寺・龍安寺がある。右京区龍安寺や右京区谷口などの産土神。
創建年は不明だが、平安京遷都に際して大伴氏が大和国から京の都に移った際、その氏神として大伴神社が祀られた。御祭神は、天忍日命・道臣命。
『続日本後紀』天長11年(834年)の条には、伴氏神社の創祀に関する記述があるが、現在の当社とも、北野天満宮境内にある伴氏社ともいわれている。
弘仁14年(823年)に淳和天皇が即位すると、淳和天皇の諱が大伴だったことから大伴氏は伴氏に改称し、当社も伴氏神社(ともうちのじんじゃ/とものうじじんじゃ)に改称。
貞観6年(866年)の応天門の変で伴善男が失脚し、大伴氏の衰退を機に当社の祭礼も廃絶したとされるが、延喜5年(927年)の『延喜式』神名帳には記載がある。
大伴氏の没落後、山城国葛野郡上林郷の当地は左大臣藤原実能(徳大寺実能)などを輩出した徳大寺家の領地となった。
平安時代末期には徳大寺家によって住吉神が祀られ、住吉神社(すみよしじんじゃ)と改称された。御祭神は、上筒男命・中筒男命・底筒男命の住吉三神。
中世までの史料や、近世の『山城誌』などの史料は、この住吉神社をかつての伴氏神社に比定している。
昭和期に入って、再び大伴祖神を祀るべきという意見が強まったため、昭和17年(1942年)、天忍日命と道臣命が改めて合祀され、現社名に改称した。
現在の本殿は昭和初期に建てられたものであり、間口一間、奥行一間半の縮小型住吉造で日本唯一の建築である。
住吉造そのものも、大阪市住吉区の住吉大社、福岡市博多区の住吉神社などにわずかに残るのみ。
境内社として、往古より十禅師権現社・斎ノ宮社・小松尾明神社が奉斎されていたが、現存は小松尾神社のみ。他の末社は小松尾神社に合祀されている。
大伴家持が詠んだ下記の『万葉集』巻18に収録されている歌の歌碑が境内外苑にある。『海行かば』として国民歌に選定された。
【ご利益】
交通安全、家内安全、諸願成就

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住吉大伴神社(すみよしおおともじんじゃ)は、京都府京都市右京区龍安寺住吉町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 葛野郡「伴氏神社」に比定される式内社(大社、月次・新嘗)の論社。近代社格では村社。
衣笠山などに続く住吉山の山麓、京都市道183号(きぬかけの道)の南側に鎮座する。近くには仁和寺・龍安寺がある。右京区龍安寺や右京区谷口などの産土神。
創建年は不明だが、平安京遷都に際して大伴氏が大和国から京の都に移った際、その氏神として大伴神社が祀られた。御祭神は、天忍日命・道臣命。
『続日本後紀』天長11年(834年)の条には、伴氏神社の創祀に関する記述があるが、現在の当社とも、北野天満宮境内にある伴氏社ともいわれている。
弘仁14年(823年)に淳和天皇が即位すると、淳和天皇の諱が大伴だったことから大伴氏は伴氏に改称し、当社も伴氏神社(ともうちのじんじゃ/とものうじじんじゃ)に改称。
貞観6年(866年)の応天門の変で伴善男が失脚し、大伴氏の衰退を機に当社の祭礼も廃絶したとされるが、延喜5年(927年)の『延喜式』神名帳には記載がある。
大伴氏の没落後、山城国葛野郡上林郷の当地は左大臣藤原実能(徳大寺実能)などを輩出した徳大寺家の領地となった。
平安時代末期には徳大寺家によって住吉神が祀られ、住吉神社(すみよしじんじゃ)と改称された。御祭神は、上筒男命・中筒男命・底筒男命の住吉三神。
中世までの史料や、近世の『山城誌』などの史料は、この住吉神社をかつての伴氏神社に比定している。
昭和期に入って、再び大伴祖神を祀るべきという意見が強まったため、昭和17年(1942年)、天忍日命と道臣命が改めて合祀され、現社名に改称した。
現在の本殿は昭和初期に建てられたものであり、間口一間、奥行一間半の縮小型住吉造で日本唯一の建築である。
住吉造そのものも、大阪市住吉区の住吉大社、福岡市博多区の住吉神社などにわずかに残るのみ。
境内社として、往古より十禅師権現社・斎ノ宮社・小松尾明神社が奉斎されていたが、現存は小松尾神社のみ。他の末社は小松尾神社に合祀されている。
大伴家持が詠んだ下記の『万葉集』巻18に収録されている歌の歌碑が境内外苑にある。『海行かば』として国民歌に選定された。
海ゆかは みつく屍 山ゆかは 草むす屍 大君の へにこそ死なめ かへりみはせし例祭は10月16日。例祭後の日曜日に神輿渡御がある。
【ご利益】
交通安全、家内安全、諸願成就

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