北に京都市内を一望できる標高221メートルの甘南備山山頂、一休も登拝
[住所]京都府京都府京田辺市薪甘南備山10
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神南備神社(かんなびじんじゃ、神奈備神社)は、京都府京田辺市薪甘南備山にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 綴喜郡「甘南備神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

神の山とされる、標高221メートルの甘南備山(かんなべやま/かんなびやま)の頂上付近に鎮座する。

二つの峰が連なる二上山の形式になっており、山容は富士山に似ているという。地元では、「そうやま(惣山)」とも呼ばれている。

現在も、ほぼ真北の方角に京都市の市街地全景、比叡山、愛宕山、北山などが見渡せる。山として、「京都の自然200選」「生活環境保全林100選」。

甘南備山全体を神として祀っている。御祭神は天照大神、また月読神ともいう。地神として、鵜葺草葺不合命、相殿に大国主命天児屋根命

天神として、高皇産霊尊、天照大神、瓊瓊杵尊の三神を祀るとも。

月読神社の由緒によれば、甘南備山山頂に、月読神が影向したと伝わる石があり、現在では薪神社に祀られている。

創建は不詳。創祀は弥生時代にまでさかのぼるという。『山代国神奈備記』によれば、初代神武天皇が東遷の際、この地を訪れ、天神地祇を祀ったという。

平安時代になり、天平年間(729年-749年)、行基が神宮寺として甘南備寺を開創したという。宝亀2年(771年)、神封一戸が寄進された。

延暦13年(794年)、桓武天皇による平安京造営に際して、甘南備山は京都の中軸線として、朱雀大路建設の目印にされたという。

中世には甘南備寺が荒廃したともいわれるが、室町時代の正長2年・永享元年(1429年)、一休宗純が大応国師開山の妙勝寺に入り、甘南備山に登拝したとも。

明治6年(1873年)、村社に列し、明治10年(1877年)、式内社に認定され、現社号に復した。

例祭は10月15日。1月3日に昭和期から始まった甘南備山新春初登りが行われている。登山口駐車場から登頂には徒歩60分ほど。

【ご利益】
健康長寿、身体壮健、リフレッシュ
神南備神社 京都府京田辺市薪
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