弥生時代からの祭祀、癌封じで有名、各種パワースポットアイテム
[住所]京都府亀岡市ひえ田野町佐伯垣内亦1
[電話]0771-22-4549

薭田野神社(ひえだのじんじゃ、稗田野神社)は、京都府亀岡市ひえ田野町佐伯垣内亦にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「薭田野神社(丹波国・桑田郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

京都府神社庁によれば、約3000年ほど前にこの地に住み着いた祖先が、現在の社殿の裏にある土盛りの所で、食物の神、野山の神を祀っていたという。

原生林を切り拓き、田畑を造り、収穫した穀物を供え、作物の豊作と子孫の繁栄を祈り捧げた。

その後、奈良時代の和銅2年(709年)、丹波国守大神朝臣狛磨が朝廷の指示によって土盛りの前に社殿を造営し、佐伯郷の産土神としたのが創建。

御祭神は、保食命(うけもちのみこと)、大山祇命(おおやまずみのみこと)、野椎命(のづちのみこと)の3柱で五穀豊穣の守護神。

当社では、保食命は別名が豊受大神であり、伊勢の神宮(伊勢神宮)の豊受大神宮(外宮)と同じ御祭神、としている。

鎌倉時代以降、神宮寺として栄え、稗田八幡宮とも称し、疫病退散・健康長寿の霊験あらたかな社として称えられた。

神殿南側、堀内の京式八角石燈籠は、鎌倉時代の作品と言われかつては国の重要美術品の指定を受けていたという。

例祭は10月23日。毎年8月14日に行われる四社合同の夏祭りは、「丹波佐伯郷の燈籠祭」と呼ばれ、食物の豊作を祈願する平安朝以来の大祭として伝えられている。

平安時代に御所より当社に下賜された「五個の神燈籠」は当時の稲作の様子を五場面に表わし、燈籠祭と呼ばれる所以となった。

丹波の奇祭、丹波の三大祭ともされ、五個の神燈籠と神輿の追いかけっこ(燈籠追い)、神輿と大太鼓の掛け合い(太鼓掛け)など勇壮な神事。

背丈30センチほどの日本最小の串人形で浄瑠璃も演じられる。府の無形文化財に指定され、後に国の重要無形民俗文化財に指定された。

佐伯灯籠が行われる四社は、特に佐伯郷四社と呼ばれ、当社はその一つ。他には、当社とともに「上の社」「下の社」と呼ばれた御霊神社の他、若宮神社河阿神社

女性の守り神としてもしられ、若い女性の参拝も多いという。最近は悪病退散・癌封治の社として全国より参拝者が多く、パワースポットとして認知されている。

女性がお百度すれば婦人病にかからない、当社に詣でた婦人を娶ると男は一生幸せであるなどと伝えられている。

境内にあるこぶのできた樫の木は、さすりながらお祈りすると癌にならない、すでにかかっている人は治るといわれている。

境内には癌封治のお砂が設置されており、袋に入れて、参拝後にお砂を持ち帰って、小皿に乗せて家の玄関口にお祀りするとよいという。

和銅禊ぎの池がある。創設当時の里人がこの池に禊ぎして、豊作と無病息災を祈ったと伝わる禊ぎ池。今では手を漬けて禊ぎにかえる人が多いという。

願い事を一心に念じながらくぐると、願い事を達成する気力を授かるという石の環がある。

上に気という文字が彫られている必勝願掛け石は、意欲と気力を授かる石で、石に両手をあてて願掛けすることで石に秘められた気力を得られるという。

幸魂奇魂の魂石は、靖国神社の大鳥居や大坂城の石垣にも使われている岡山県産の北木石を用い、奉納されたもの。

健康の庭・長寿の滝がある。全国的に美味しいと評判の亀岡市の水が、神殿の中を潜ることにより霊験あらたかな長寿の御幸水となって、滝の口から噴出している。

授与品に、癌封治守・悪病退散守・病気平癒守・安産守や、癌封治水晶石の環ブレスレット守などが用意されている。

境内社に、稲荷神社、えびす神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、商売繁盛、無病息災、延命長寿、智恵・美人と癌封治
薭田野神社(ひえ田野神社) 京都府亀岡市ひえ田野町
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