丹波道主命が祀った桑田郡三座の一つ、10月に「六華祭」、亀が神使
[住所]京都府亀岡市曽我部町寺蛇谷1
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與能神社(よのじんじゃ)は、京都府亀岡市曽我部町寺蛇谷にある神社。『延喜式神名帳』にある「与能神社(丹波国・桑田郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。

創祀は、第10代崇神天皇の御宇で、丹波道主命が祀った桑田郡三座の一つ。他には、三宅神社・山国神社がある。

御祭神は、事代主命(えびすさん)、建御名刀命(諏訪さん)、天照皇大神(お伊勢さん)、天児屋根命(春日さん)の4柱。

『諸国鎮座神秘抄』によれば、奈良時代に四道将軍丹波道主命を国家の平和鎮護のため祀った与能神宮寺が起源とされている。

当社北東300メートルの現御旅所を中心に、曼荼羅堂、講堂など寺区全域に伽藍を誇り、皇室の崇敬篤く、口丹波南部の中心として隆盛を極めたという。

ただし、『谿端與能宮旧記』によると、平安時代、弘法大師空海が嵯峨天皇の命により神宮寺を開き、奥院露堂で護摩修行を行ったという。

鎌倉時代の後嵯峨天皇の御代、村山・与能など八庄を神領として寄進されたともいう。

どちらにしろ鎌倉時代以降、兵火に遭い焼失。その際の礎石、古瓦が現存している。

現存する慶長8年(1603年)の棟札によると、社殿は文応元年(1260年)に建立され、 慶長元年(1596年)に地震により倒壊し、慶長8年に再建された。

立派な彫刻のある三間社流造の現在の本殿は、江戸時代中期の正徳4年(1714年)に改修されたものと考えられる。府登録文化財。

例祭は10月22日で、古来「六華祭」と呼ばれる。6ヶ村の氏子の中で御輿を担ぐ輪番が廻り地蔵で決められる神仏習合の形が残っている。

境内には応永21年(1414年)の銘のある石灯籠があり、百太夫社は芸能の神として、その方面の崇敬をあつめている。

他の境内社に、祇園社・春日神社・住吉神社・稲荷神社・乾天満宮がある。

当社の神使は亀で、田や川で捕まえた亀は境内にある宮池に放たれる風習が残っているという。

【ご利益】
商売繁盛、武運長久・勝運、開運招福、学業・受験合格
與能神社 京都府亀岡市曽我部町寺蛇谷
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