春日神を奉斎、早稲田の守護神、古くからの妙見社、正月13日に弓講
[住所]京都府長岡京市奥海印寺走田3
[電話]-
走田神社(はしりたじんじゃ )は、京都府長岡京市奥海印寺走田にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 乙訓郡「走田神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
創建は不詳。奥海印寺・長法寺両村の産土神。御祭神は、天児屋根命・武甕槌神・経津主神・姫大神の春日四神を祀る。
走田とは、走り穂、初穂を作る田、つまり早稲田の守護神だという。ただし、古くから妙見社と呼ばれた。関連の伝承が残されている。
平安時代初期、嵯峨天皇の命を受け、鎮護国家のための大寺院の建立地を捜し求めていた弘法大師の高弟である道雄僧都。
ある日の夢の中に童子が現れ、長岡京の西山の地に適地があるとの啓示を受けた。それに従って当地を訪れた道雄僧都の前に、童子が再び姿を現した。
童子は、「吾はこの山を守護する妙見菩薩なり。寺院建立の暁には千手観音を本尊に崇め、吾を走田神社に合祀せよ」というお告げを残したという。
このお告げに従って築かれたのが「海印寺」で、応仁の乱で焼失してしまい、現在は塔頭であった寂照院のみが残っている。
海印寺が建立された際、当社は寂照院の鎮守社とされ、お告げの通り妙見菩薩が合祀された。
明治維新以降の神仏分離令にともなって、妙見菩薩像は寂照院に遷され、明治6年(1873年)、村社に列した。
明治10年(1877年)6月、式内社の認定を受け、社号を復称したという。小山の中腹に鎮座し、石段は100を越す。
例祭は10月21日。現在でも伝わる年中行事として、勧請縄(かんじょうなわ)、お千度詣り、弓講、とんどなどがある。
中でも有名なのが正月13日に行われる弓講。羽織袴に身を包んだ2人の射手が、合わせて12本の矢を直径約1.3メートルの的に向かって射る。
12本の矢は睦月から師走までの月を表し、矢が的の中央の黒点に命中すれば、その月は豊作になるといわれている。
現在は長岡天満宮の兼務神社。また、『延喜式』神名帳丹波国桑田郡に当社と同名の神社が記載されているが、関連は不明。
なお、詳細は不明ながら、山城国乙訓郡の式内社「走田神社」の論社に、南区久世築山町の菱妻神社の末社がある。すぐ近く、伏見区久我石原町にも菱妻神社があり、紛らわしい。
当社は1月に行われる近隣21社からなる乙訓鎮座神社巡りの一社である。
【ご利益】
五穀豊穣、事業成功、方除け、地域安全、地域振興

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創建は不詳。奥海印寺・長法寺両村の産土神。御祭神は、天児屋根命・武甕槌神・経津主神・姫大神の春日四神を祀る。
走田とは、走り穂、初穂を作る田、つまり早稲田の守護神だという。ただし、古くから妙見社と呼ばれた。関連の伝承が残されている。
平安時代初期、嵯峨天皇の命を受け、鎮護国家のための大寺院の建立地を捜し求めていた弘法大師の高弟である道雄僧都。
ある日の夢の中に童子が現れ、長岡京の西山の地に適地があるとの啓示を受けた。それに従って当地を訪れた道雄僧都の前に、童子が再び姿を現した。
童子は、「吾はこの山を守護する妙見菩薩なり。寺院建立の暁には千手観音を本尊に崇め、吾を走田神社に合祀せよ」というお告げを残したという。
このお告げに従って築かれたのが「海印寺」で、応仁の乱で焼失してしまい、現在は塔頭であった寂照院のみが残っている。
海印寺が建立された際、当社は寂照院の鎮守社とされ、お告げの通り妙見菩薩が合祀された。
明治維新以降の神仏分離令にともなって、妙見菩薩像は寂照院に遷され、明治6年(1873年)、村社に列した。
明治10年(1877年)6月、式内社の認定を受け、社号を復称したという。小山の中腹に鎮座し、石段は100を越す。
例祭は10月21日。現在でも伝わる年中行事として、勧請縄(かんじょうなわ)、お千度詣り、弓講、とんどなどがある。
中でも有名なのが正月13日に行われる弓講。羽織袴に身を包んだ2人の射手が、合わせて12本の矢を直径約1.3メートルの的に向かって射る。
12本の矢は睦月から師走までの月を表し、矢が的の中央の黒点に命中すれば、その月は豊作になるといわれている。
現在は長岡天満宮の兼務神社。また、『延喜式』神名帳丹波国桑田郡に当社と同名の神社が記載されているが、関連は不明。
なお、詳細は不明ながら、山城国乙訓郡の式内社「走田神社」の論社に、南区久世築山町の菱妻神社の末社がある。すぐ近く、伏見区久我石原町にも菱妻神社があり、紛らわしい。
当社は1月に行われる近隣21社からなる乙訓鎮座神社巡りの一社である。
【ご利益】
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