第7代孝霊天皇の勅命で創建された式内、10月には例祭「畑まつり」
[住所]兵庫県篠山市畑宮377
[電話]079-552-2418

佐佐婆神社(ささばじんじゃ)は、兵庫県篠山市畑宮にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「佐々婆神社(丹波国・多紀郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

第7代孝霊天皇の勅命により、創建されたという。御祭神は天忍穗耳尊、別名は正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命。

第10代崇神天皇の御代、丹波国を平定した日子坐王の長子佐佐君の祖神とされる志夫美宿禰命を奉斎したことが社名の由来とされる。

一方で、古代には神の祭祀場をササバと呼び、これが社名の由来になったのではないかという説がある。また、もとは神南備とされる八百里山の麓にあったという。

中世には畑(曽我部)荘の総社となって、八幡神(応神天皇)、春日神(天児屋根命)、住吉神(表筒男命中筒男命底筒男命住吉三神)などを合祀した。

さらに、南北朝時代の延宝元年(1339年)、後鳥羽上皇の御分霊を隠岐から迎え、合祀したという。

江戸時代前期の万治3年(1660年)と延宝7年(1679年)に、神輿三社造立の記録が残る。

現在の鳥居は、江戸時代中期の元文4年(1739年)、松平紀伊守信岑によって再建されたもので、郡内最古の木造建築。

明和3年(1766年)には社殿が再建された。これが現在の本殿。安永8年(1779年)には現在の舞堂が建立され、嘉永5年(1852年)には現在の社務所が建設された。

明治6年(1873年)10月、村社に列し、大正10年(1921年)7月には県社に昇格した。昭和14年(1939年)、現在の拝殿が再建された。

例祭は10月6日。現在は10月第1土・日曜日に執行する。流鏑馬の神事が行われ、神輿3基、山車10台、太鼓神輿7台が出る大規模なもの。

「畑まつり」とも呼ばれ、篠山地方の三大祭りの一つ。

幣殿は丹波太神宮であり、明治期に伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)から天照皇大神を勧請、その後氏子歴代の祖霊などを合祀したという。

境内には、後鳥羽院の宝塔と細川満国の百度石がある。他に、廣嶺大神・天満大神・天之宇受女命を祀るという。

なお、当社はやはり式内社で旧県社の神田神社などを兼務している。

【ご利益】
地域安全、地域振興、家内安全
佐佐婆神社 兵庫県篠山市畑宮
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