戦国期に創建された八幡と稲荷、開拓・死守した村の歴史「感旧碑」
[住所]東京都足立区千住元町33-4
[電話]03-3888-0624
元宿神社(もとじゅくじんじゃ)は、東京都足立区千住元町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
甲州に住んでいた因幡守貞宗の長男蔵人が、戦国時代の大永六年(1526年)、武州安達郡への移住を経て、陸羽街道の元宿に転居した。
その子左エ門尉信義が、天正元年(1573年)、当地を開拓し、翌年天正2年(1574年)8月、八幡神(誉田別命)を奉斎したのが当社の始まり。
この八幡は村の東南に鎮座して八幡神祠と呼ばれ、同年9月には村の東北に稲荷守祠も建立された。
現在でも境内には、源信義が御神体を背負って信濃の戦場を駆け巡り、必勝を祈願したとされる八幡大菩薩像が安置されている。
この地は鎌倉時代に集落ができていた古い土地で、奥州路もここを通っており、江戸時代初期の日光道中開設とともに成立した千住宿に対し、元宿と称された。
千住宿が成立した頃、元宿はわずかに24戸のみ。千住宿ができた後、そのうちの20戸が現在の千住4丁目に移住したという。後に若干増えて、14戸になった。
江戸時代中期の天明7年(1787年)、飢饉の際も先祖代々のこの土地を固守、明治40年(1907年)からの大洪水に際しても、村を死守した。
しかし、明治末年に、千住四丁目氷川神社に合祀された。大正元年(1912年)8月、内務省が荒川改修工事を行なうことになり、この村もその改修区域に入った。
この荒川放水路の開削により、祖先が苦心して開拓した耕地は河川敷となった。境内の感旧碑は、その悲史を記したもので、区内の開拓の歴史の貴重な資料となっている。
その後、昭和5年(1930年)、稲荷神(宇迦之御魂命)を合祀して復社、再び元宿の鎮守となった。
昭和20年(1945年)11月、元宿堰稲荷神社が当社境内に遷座したが、昭和22年(1947年)2月には再度遷座した。
境内に、荒綾八十八ヶ所霊場五番の大師堂が祀られている。
明治45年(1912年)開創時には多聞寺だったものが、大正11年(1922年)には掃部宿西裏不動堂に、そして当大師堂は大正14年(1924年)建立とあり、変遷したのではないかという。
現在境内には、千住七福神の寿老神が祀られている。
【ご利益】
武運長久・勝運、事業成功、商売繁盛

【関連記事】
・千住七福神(千寿七福神・足立七福神めぐり)とは? - 毎年元日から1月7日、2-3時間の散策
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[電話]03-3888-0624
元宿神社(もとじゅくじんじゃ)は、東京都足立区千住元町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
甲州に住んでいた因幡守貞宗の長男蔵人が、戦国時代の大永六年(1526年)、武州安達郡への移住を経て、陸羽街道の元宿に転居した。
その子左エ門尉信義が、天正元年(1573年)、当地を開拓し、翌年天正2年(1574年)8月、八幡神(誉田別命)を奉斎したのが当社の始まり。
この八幡は村の東南に鎮座して八幡神祠と呼ばれ、同年9月には村の東北に稲荷守祠も建立された。
現在でも境内には、源信義が御神体を背負って信濃の戦場を駆け巡り、必勝を祈願したとされる八幡大菩薩像が安置されている。
この地は鎌倉時代に集落ができていた古い土地で、奥州路もここを通っており、江戸時代初期の日光道中開設とともに成立した千住宿に対し、元宿と称された。
千住宿が成立した頃、元宿はわずかに24戸のみ。千住宿ができた後、そのうちの20戸が現在の千住4丁目に移住したという。後に若干増えて、14戸になった。
江戸時代中期の天明7年(1787年)、飢饉の際も先祖代々のこの土地を固守、明治40年(1907年)からの大洪水に際しても、村を死守した。
しかし、明治末年に、千住四丁目氷川神社に合祀された。大正元年(1912年)8月、内務省が荒川改修工事を行なうことになり、この村もその改修区域に入った。
この荒川放水路の開削により、祖先が苦心して開拓した耕地は河川敷となった。境内の感旧碑は、その悲史を記したもので、区内の開拓の歴史の貴重な資料となっている。
その後、昭和5年(1930年)、稲荷神(宇迦之御魂命)を合祀して復社、再び元宿の鎮守となった。
昭和20年(1945年)11月、元宿堰稲荷神社が当社境内に遷座したが、昭和22年(1947年)2月には再度遷座した。
境内に、荒綾八十八ヶ所霊場五番の大師堂が祀られている。
明治45年(1912年)開創時には多聞寺だったものが、大正11年(1922年)には掃部宿西裏不動堂に、そして当大師堂は大正14年(1924年)建立とあり、変遷したのではないかという。
現在境内には、千住七福神の寿老神が祀られている。
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