ともに平安期勧請の八幡と八雲を合祀、八王子の地名由来、東の鎮守
[住所]東京都八王子市元横山町2-15-27
[電話]042-623-0720

八幡八雲神社(はちまんやぐもじんじゃ)は、東京都八王子市元横山町にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

八幡神社(八幡宮)と八雲神社(天王宮)とを合祀したもので、誉田別尊(応神天皇)と素盞鳴尊を祀る。

八王子では、西の鎮守である八王子市元本郷町鎮座の多賀神社とともに、東の鎮守として尊崇されている。

八幡神社は、平安時代の延長2年(924年)、武蔵守小野隆泰が武蔵国多摩郡横山に石清水八幡宮を勧請したことに始まる。

天慶2年(939年)、横山牧が勅旨牧(国営牧場)となり、武蔵権守となった小野義孝は横山に館を構え、横山姓に改めたという。

小野義孝が武蔵七党の一つである横山党の始祖となった。横山氏は鎌倉幕府の御家人として活躍したが、建暦3年(1212年)の和田合戦で和田義盛に加担し、滅亡。

乱後の建保2年(1214年)、同地を与えられた鎌倉幕府政所別当大江広元により、八幡神社内に開祖横山義孝の御霊を鎮めるため横山神社(例祭:5月4日)が創建された。

八雲神社は、延喜16年(916年)、華厳菩薩妙行が深沢山(後の八王子城山)に牛頭八王子権現を勧請したと伝わる。

深沢山に築城した北条氏照は牛頭八王子権現にちなんで城の名を八王子城とし、これが八王子の地名の由来となった。

天正18年(1590年)、八王子城が落城した後、慶長3年(1598年)、八幡神社と合祀され、現社号が定着した。

八幡神社の例祭は9月15日。直後の土・日曜日に囃子共演を中心に、万灯神輿・子供神輿・和太鼓・民踊・大正琴・空手演武・大抽選会が行われる。

八雲神社の例祭は7月23日。神事の後、八王子まつり時の山車・神輿・神酒所用の御神札を本殿で氏子各町会代表に奉配する。

8月第1金・土・日曜日が八王子まつりで、下の祭と呼ばれる当社八雲神社の例祭と、上の祭と呼ばれる8月15日・16日の多賀神社の祭礼を一部併合したもの。

2日目の土曜日には下地区氏子町会の山車・神輿が町内を巡行し、最終日の日曜日には午後2時からは神幸祭として宮神輿渡御が斎行される。

2月3日が節分祭で、豆まき(豆うち)が行われる。神楽殿では奉納囃子、境内では青年会により甘酒、厄除そばの無料接待が行われる。

毎年11月上旬より中旬まで、参道および境内で、八王子愛菊会により奉納菊花展が開催される。

12月には28日に大注連縄張り神事、31日に古神札などお焚き上げの大祓式がある。

【ご利益】
厄災除け、開運招福、家内安全、交通安全、安産、商売繁盛(公式HP
八幡八雲神社 東京都八王子市元横山町
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