平安期の稲荷、鎌倉期の氷川を明治に合祀、江戸大神輿や回転恵比寿像
[住所]東京都足立区千住宮元町24-1
[電話]03-3881-1768

千住神社(せんじゅじんじゃ)は、東京都足立区千住宮元町にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

千寿と呼ばれた現在の千住に集落が形成され始めた平安時代の延長4年(926年)、土地鎮護と五穀豊穣を祈り、伏見稲荷宇迦之御魂命)より御分霊を勧請した。

まずは千崎稲荷神社として創建されたという。

永承6年(1051年)、源義家は奥州征伐の際、荒川(現 千住大橋付近)を渡り、二ツ森に陣営し、戦勝祈願をしたという。この二ツ森の陣営が当社のことだとされる。

鎌倉時代の弘安2年(1279年)、武蔵国一宮である氷川神社須佐之男命)より御分霊を勧請し、氷川神社を創立。

鎌倉時代より江戸時代にかけて、二ツ森と呼ばれた当地では、将軍がたびたび鷹狩りを行ったとの記録があるという。

寛永年間(1624年-1645年)に至り、千住が日光街道の第一宿となり、その西方にあることから西の森とも呼ばれるようになった。

明治5年(1872年)11月18日、稲荷と氷川の両社はそれぞれ村社に列し、明治6年(1873年)6月に、両社が合祀され、西森神社と改称された。

明治7年(1874年)7月、区内唯一の郷社となった。大正4年(1915年)12月15日、現社号に改称した。

大正12年(1923年)、浅間神社を勧請、富士塚を建立。昭和20年(1945年)4月13日、空襲で社殿を焼失したが、昭和33年(1958年)9月に再建された。

千住一丁目、千住二丁目、千住中居町、千住龍田町、千住柳町、千住緑町、千住寿町の産土神社として現在に至る。

境内社に、浅間神社の他、天満宮(菅原道真)、恵比寿神社、八幡神社、三峯神社、延命稲荷、経王稲荷、廻転恵比寿がある。恵比寿神社は千住七福神の一つ。

廻転恵比寿は恵比寿神社を分祀。恵比寿像を3回まわし、祈願によって定められた像の部位を白いハンカチで撫でて祈願する。

幕末の文久3年(1863年)建立の江戸大神輿がある。毎月1日、15日と節分祭、9月第2日曜日の例祭、正月7日間に拝観できる。

明治18年(1885年)建立の二宮神輿とともに、5年に一度の本祭で渡御がある。当日は区指定文化財の獅子頭や各町会の御輿渡御もある。次回は2020年の予定。

【ご利益】
事業成功、商売繁盛、厄災除け、縁結び(公式HP
千住神社 東京都足立区千住宮元町
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