往時は境内に杉や松が密集した真四角の重箱山、9月に杉山まつり
[住所]神奈川県横浜市保土ケ谷区星川1-19-1
[電話]045-332-2655

杉山神社(すぎやまじんじゃ)は、神奈川県横浜市保土ケ谷区星川にある神社。神奈川県や近隣の東京都内に数多い杉山社の一つで、星川杉山神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「杉山神社(武蔵国・都筑郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

創祀年代は不詳。当社の裏手からは縄文時代から弥生時代頃のものと推定される遺跡が発見されている。御祭神は日本武尊

江戸時代には、『新編武蔵風土記稿』で橘樹郡神奈川領下星川村に鎮座する当社について記載がある他、『江戸名所図会』では当社を指して式内社と記載されている。

江戸時代に当社の御神木を切り倒して芝居小屋の棟木に使用したが、家鳴り振動の怪異などが起こって興行を中止したという「棟木の怪談」という話が伝わっている。

似たような話は、鶴見区鶴見中央の鶴見神社にも伝わっている。どちらにしろ、『新編武蔵風土記稿』に記載された杉山神社72社の一つ。

昭和に入る頃までは境内に杉や松が密集しており、日光が届かないほどであった。遠くから見た時に境内全体が真四角の重箱のように見えたことから「重箱山」と呼ばれた。

周囲より高く目立っていたため、灯台ができる以前は横浜港に入る船の目標にもなっていたという。

太平洋戦争時には星川から天王町、帷子にかけての地域が全焼しているものの、当社の裾野は延焼を免れている。

例祭は9月19日。現在は、9月第2週あるいは第3週の土・日曜日に執行されている。秋季例大祭で、杉山まつりと呼ばれる。

境内社に、伏見稲荷社(倉稲魂神)がある。

当社では各種祈祷や出張祭典、結婚式、神葬祭などを執り行っている。また、明神神楽会では当社の参集殿で江戸祭囃子や尾張太鼓、神楽笛、獅子舞などの稽古を実施している。

なお、式内社「杉山神社」の論社は他に、横浜市内に緑区西八朔町港北区新吉田町都筑区中川都筑区茅ヶ崎町港北区新羽町2576都筑区勝田町西区中央の各杉山神社、鶴見区鶴見の鶴見神社がある。

神紋は丸に神聖な森を表す「三本杉」。他の論社は河川沿いにある場合が多いが、当社は帷子川沿いの神明台の丘(重箱山)に鎮座している。

なお、当社から北西に2-3キロのところに上星川杉山社が鎮座しているが、当社とは別の神社である。

【ご利益】
旅行・交通安全、地域振興、地域安全(公式HP
杉山神社 神奈川県横浜市保土ケ谷区星川
【関連記事】
杉山神社とは? - 横浜・川崎・町田に集中、『新編武蔵風土記稿』には72社
神奈川県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、神奈川県に鎮座している神社の一覧
杉山神社 神奈川県横浜市保土ケ谷区星川の御朱印