かつては広大な社地に大池、湧き水が青波、水の神・蛇神とも
[住所]東京都調布市深大寺元町5-17-10
[電話]0424-82-5710

青渭神社(あおいじんじゃ)は、東京都調布市深大寺元町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 多磨郡「青渭神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

創建年代は不詳。古くから深大寺町の総鎮守として信仰を集めた。かつては五町歩あまりの社地があった。

社地内には大池があって湧き水が湧き、青波をたたえていたことから、青波天神社とも称された。

この青波が社名の由来とも思われるが、式内社名に似ていることから論社とされたとも考えられる。『新編武蔵風土記稿』では、当社の式内比定を疑問視している。

御祭神は青渭大神。水波能売大神と青沼押比売命とされる。また、大池に棲む大蛇を祀ったとも。いずれにせよ水神である。

ちなみに、青沼押比売命は地主神か。『古事記』に大国主命の裔の系譜で神名だけ見える青沼馬沼押比売がいる。

この出雲の系譜からの連想として、『古事記』には第11代垂仁天皇の時代に、出雲の豪族の娘が蛇に変身する、というものがある。肥長比売で、垂仁皇子の一夜妻(『古事記』該当部分)。

関係ありそうで、関係ないか。

御神木の大ケヤキは『江戸名所図会』などにも記された巨木で、高さ約34メートル・目通り幹囲約5.5メートル、樹齡数百年と推測される。市指定天然記念物。

社殿は平成4年(1992年)10月に竣工した権現造り。鬼が水盤を支えているユニークな意匠の手水舎、狛犬一対がある。

例祭は10月第2日曜日。

なお、式内社「青渭神社」の論社は他に、青梅市沢井稲城市東長沼にそれぞれ同名の神社がある。

【ご利益】
水の神、五穀豊穣、地域安全
青渭神社 東京都調布市深大寺元町
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青渭神社 東京都調布市深大寺元町の御朱印