大里郡大里村高本は現在の熊谷市高本、旧村社、式内二社の論社
高城神社 埼玉県熊谷市高本562
[住所]埼玉県熊谷市高本562
[電話]0493-39-0162

高城神社(たかぎじんじゃ)は、埼玉県熊谷市高本にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 武蔵国 大里郡「高城神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

熊谷市宮前に同名の有名な神社があり、「高城神社 熊谷市」では、その同名の神社が検索される。そのため、当社は特に高本高城神社とも呼ばれる。

創建や由緒は不詳。御祭神は高皇産霊尊。式内社「高城神社」の他の論社は、先述の宮前の同名神社である。

現在は大里中学校の南に鎮座する。『式内社調査報告』では所在地を「大里郡大里村高本」としているが、昭和45年(1970年)、河川改修のため現在地に遷座した。

南側を流れる和田吉野川の近くの土手に、旧地を記念した石碑が建つ。『式内社調査報告』が記載した地であろうか。それよりも以前は、より北側、また別の地にあったという。

また、埼玉郡の式内社「宮目神社」の論社ともされる。

『式内社調査報告』では、「大里郡大里村高本」鎮座の高城神社が式内社「高城神社」の、「熊谷市高本」鎮座の高城神社が式内社「宮目神社」の、それぞれ論社とある。

一見別々の神社と思われるが、同じ神社、つまり当社となる。

式内社「宮目神社」の論社は他に、加須市騎西の玉敷神社の境内社である宮目神社、久喜市菖蒲町の神明神社、宮代町姫宮の姫宮神社がある。

全体的に極めて小規模な当社ではあるが、境内社に、瀧祭神社、水神宮、天神宮、天満宮、牛頭天王などがある。

この瀧祭神社は、明治9年(1876年)の調査を基に編纂された『武蔵国郡村誌』の大里郡沼黒村と吉所敷村に記された滝祭社とされる。いずれも村社。

また、『新編武蔵風土記稿』によれば、江戸時代後期の時点で、大里郡高本村の村社は御霊明神社とある。この神社は現存しておらず、明治期を通じ、当社が村社となった。

例祭は4月10日。

【ご利益】
五穀豊穣、地域安全
高城神社 埼玉県熊谷市高本
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